
今回は男性のセルフメンテナンスについて書きたいと思います。
女性としっかりコミュニケーションをとり快感に導くためには、男性自身の自分の体のメンテナンスも怠らないようにする必要があります。例えばストレッチとして、「全身活力アップストレッチ」がおすすめです。
このストレッチでは、主に男性の体の腰をほぐします。セックスにおいて男性の元気を担っている部分は「腰」と言っても過言ではありません。体調に不調を感じる男性は基本的に腰が凝り固まっています。
肩こりや肩の疲れに関して、男性は女性よりも肩のまわりにしっかりとした筋肉がついているためあまり疲れません。しかし足の疲れに関しては、上半身に伝わっていくときに、男性の場合腰に溜まってしまう傾向にあります。
また、男性の場合、勃起するのも腰が疲れやすい原因の1つになります。ペニスに血液が溜まって勃起すると、腰と運動している骨盤底の筋肉が使われるからです。
全身活力アップストレッチは、体感を意識して腰のケアを行います。体感とは腹直筋、腹横筋、腹斜筋、背中筋、脊柱起立筋などをまとめた呼び方で、人体の行動を左右する大事な部分の総称です。腰をほぐし体感が活性化すれば、ぐっと活力が湧いてきて、腰も動かしやすくなります。
全身活力アップストレッチ
全身活力アップストレッチは以下の手順で実施してください
① 肩幅より少し広めに足を開いて立ちます。
② 体を前に倒します。
③ 上半身を回れるところまで左に反転し、両手を左くるぶしに近づけ右腰をじっくり伸ばします。
④ さらに腰を伸ばしたいときは右膝を軽く曲げて、腰を右に引くイメージで右脇腹と腰が伸びていることを確認しながら、30秒キープします。
⑤ 上半身を起こし、反対側も同じように実施します。
ストレッチ中は、疲労物質である乳酸を十分に分解してくれるよう、意識的にしっかり呼吸して酸素を取り入れましょう。
このストレッチで腰回りが緩むと、体の中心に集まっている大きな筋肉に血が巡り、全身がスッキリします。
両手を広げられる程度のスペースがあればどこでもできますので、セックスの前はもちろんのこと、朝の歯磨き前やオフィスでの休憩時間などに役立ててみてください。
そのほか、以下のようなストレッチもおすすめです。
寝転びながらの腰痛緩和ストレッチ
腰痛持ち、あるいは腰痛予備軍の男性は世の中に大勢いらっしゃいます。そんな方も日常的にケアを続ければ、腰痛をずいぶん緩和することができます。面倒ではなく毎日続けられるストレッチを覚えていきましょう。
先程の全身活力ストレッチも腰に効きますが、より気軽に寝たままでも行えるストレッチをお伝えしていきます。
腰痛ストレッチ
①うつぶせに寝て、足を肩幅位に軽く開く
②寝た状態のまま肩の真下に手のひらをついて上体を起こし、背中を反らせて30秒間キープをする。
(手のひらを開いて体を起こすのが辛い方は、両肘を前に向かって曲げてつき、スフィンクスのようなポーズをして腰を伸ばしても大丈夫です)
お腹の筋肉がしっかり伸びていることを確認しながら、腰骨が浮かないように注意して実施しましょう。腰が痛い時はお腹も凝っていますから、両方を同時に伸ばせば体感ほぐしにもとても効果的です。
また、骨盤の歪みも解消するので、体内に溜まった老廃物が流れやすくなります。そうすると自律神経の働きが良くなり、快感が脳までダイレクトに届くようになる、感度アップの効果も期待できます。
このストレッチを毎日続ければ、突然ギックリすることのない、強い腰を手に入れることができるでしょう。スキマ時間やテレビのCMなどのちょっとした時間にも積極的に習慣化していただけると良いかと思います。
男を魅せる腕筋ストレッチ
女性のセックスシンボルが胸なら、男性のセックスシンボルは二の腕です。触ったり抱き締められたりする時、男性の二の腕にうっとりする女性は少なくありません。
男らしさをアピールできるポイントですから、その魅力を最大限に生かせるよう、腕筋を美しく整えておきましょう。
腕筋ストレッチ
① 足を開いてまっすぐに軽く立ちます。両腕を床と平行になるように横に伸ばして、手のひらは後ろ向きにキープします。
② 腕の筋肉が痛気持ち良いところまで伸びるように、両腕を後ろに斜めに引き、30秒間キープします。胸の筋肉が左右にしっかり広がっているところをイメージしながら行ってください。簡単な動きですが、腕を下げると負荷がかかり、確実に二の腕を魅力的なラインに鍛えることができます。
シャープなフェイスラインをつくる3点のツボ押し
男性でも女性でも、知人や友達から「ちょっと太ったんじゃない?」そう言われて気にならない人はいません。その一方で運動を続けようとしてもなかなか続かない、帰りにラーメンやお酒を飲んでしまう気持ちもよくわかります…。
顔の輪郭をシャープに見せることができれば、お腹が少しぐらい出ていても全体としては痩せてみえるものです。男性も顔のケアを覚えておいて損はありません。
顔のケアは、男性よりも女性がするものであると思うかもしれませんが、男性の場合そこまで大げさなメイクもすることも、あまりないと思います。メイクをしないからこそ、男性も積極的に美容に関するマッサージを覚えておくべきと考えています。
顔のケアにおいては次の3つのポイントをマッサージしてください。
エラまわりの筋肉
口を閉じて歯を噛み締めた時に力が入る部分を中指でさわり、痛気持ち良いスポットを見つけたらそこを20秒から30秒間プッシュしてほぐしてください。
疲労物質が溜まっており膨らみがちな部分で、しっかりツボ押してあげるとだるいような感覚があるはずです。ここをほぐしてあげることで、顔のまわりを一回り小さくすることができると思います。
頬骨
手の母指球を引っ掛ける感じで頬骨に当て、ゆっくり上に引き上げて20秒から30秒キープしてください。
こめかみ
頬骨と同じように母指球をあて、引き上げて20秒から30秒キープしてください。
頬骨とこめかみへのほぐしはリフトアップ効果があり、効果が出ると外見が3〜5歳は若返ったような印象になります。
特に朝は顔がむくみやすいものです。ひどい日は二日酔いや体調不良と思われるほどむくみます。そんな時に上記3つのポイントにアプローチすれば、腫れぼったい目はシャキッと開き、顎まわりりもシャープになります。
例えるなら、朝一から仕事ができる男の顔になります。会議やプレゼン前にも、飲み過ぎた翌朝の緊急対策としても覚えておくと大変便利です。
頭の回転を高める首トレーニング
(今日はいまいち頭の回転が悪い)
(仕事をしていてもぼーっとしていたり集中できない)
そんなことに悩んでいるときは、首をトレーニングすることがオススメです。
頭がスッキリしないのは、酸素が頭にうまく回っていない証拠です。そのため、首を緩めて、脳に血液が流れるようにしてあげるのが効果的です。
首のトレーニング
① 左手のひらを右耳の上あたりに当ててゆっくりとその手で頭を左真横に倒します。右耳の下から右の鎖骨につながっている(胸鎖乳突筋)が10分伸びるように意識して20秒から30秒キープしてマッサージをしましょう。反対も同様にマッサージをします。
② 頭の後ろで手を組んで、下を向きます。手の重みをかけると、首から肩甲骨あたりまでがじわっと伸びていくので、その状態で20秒から30秒キープをします。
③ 2の状態で左を向きます。伸びる位置が変わったことを確認して20秒から30秒キープをします。反対側も同じようにストレッチを行います。ストレッチから体を戻すときは、筋肉を痛めないようにゆっくりと戻すことを心がけてください。
じつは、首のほぐしの効果は肩のほぐしの効果と同じか、それ以上に感度アップに効果的です。
ただ、繊細な神経がたくさん通っている首を素人がほぐすのは少々危険がともないます。他のマッサージで経験を積んでから行うようにしましょう。
セルフストレッチなら、自分でするぶんには問題ありません。
ストレスを洗い流す呼吸法
ストレスはセックスにおいても大敵です。男性においては、ストレスがあるとEDの原因にもなりかねません。
しかし、今のこの世の中では生きている限り、必ずどこかでストレスはつきまといます。朝は満員電車に揺られて大変な思いをしますし、仕事では厳しいノルマに追われますし、職場やプライベートでも交友関係に悩まされる毎日、そんな方も多いのではないでしょうか。
そんな日々を過ごしていると当然毎日強いストレスがかかり、それが蓄積されていきます。
悪臭や騒音など環境であってもストレスのもとになることはあるので、生きていたら一切のストレスを生活から排除するのは不可能です。そのため、いかにストレスを受けないかということではなく、受けたストレスをすみやかに放出するにはどうすれば良いか、を考える方が賢いと思います。
ストレスを解消する方法は世の中に様々な方法がありますが、私のオススメの方法は呼吸の力を生かす「ブレストセラピー」というものになります。
ストレス、体の凝り、姿勢の悪さ等によって、現代人は呼吸が浅くなってしまっています。ストレスや疲れから生じる疲労物質を分解するのは酸素ですから、呼吸が遅いと毒素の排出が滞ります。
疲労物質がそのため溜まり続けてしまい、やがて様々な不調として体の表面に現れてきてしまいます。
呼吸法によってこの悪循環を断つのがブレスセラピーというものになります。
ブレスセラピーのやり方はとても簡単です。3カウントで息を吸って吐くときは2カウント、これを繰り返すだけです。
酸素をたっぷり取り入れる呼吸法なので、吐くよりも吸う方が長くなります。集中して5分間程度行えば、かなりすっきりしてエネルギーが体に戻ってくるはずです。
ブレスセラピーのメリットは、弱っている部位を集中的に回復させることができる点にあります。
例えば、肩がだるいという症状が出ていたら、自分の肩に手を置いて、そこにすべての酸素を集めるような意識で先程の呼吸を繰り返します。集まってきた酸素で弱っている部位を洗い流すイメージでおこないましょう。筋トレでも使っている筋肉を意識すると効果が上がるといわれていますが、呼吸法でも意識を変えるだけで効果に大きく関係してきます。
お腹をへこませる骨盤矯正運動
最後にセックスの持続力を上げるためのトレーニング方法をご紹介します。
(セックスの途中でバテてしまって持たなくなってしまった)
誰だってそんな経験はあると思います。ピストン運動は体力を使いますから、仕方のないことです。とても体力を消耗します。
対応策として、骨盤の動きを柔軟にする運動をオススメいたします。骨盤をしなやかにしておけば、無駄なところに力が入らず、スムーズに効率よくピストン運動をすることができるようになります。
骨盤矯正運動
① まっすぐ立って、軽く膝を曲げます。
② 手を腰に当てて、骨盤を目一杯に前に突き出し、次に後にいっぱい引きます。
③ この動きをリズミカルに30回程度リピートして行う。前に吐きだした時はお尻を締めるようにします。
④ 肩の位置を動かさず、骨盤だけを横に動かす。右回り、左回りと回転をさせます。
実際にやっていただくと分かるのですが、この動きは「疑似セックス」です。想像しながらやれば、よりしなやかな動きができるようになるでしょう。
この運動はピストン運動への効果だけでなく、お腹をへこませることができます。
男性のぽこっと出たお腹は、骨盤の歪みが原因になっていることが多々あります。骨盤がしっかり正しい位置に戻れば、出っ張った内臓もだんだんと元通りになり、ウェストはすっきりしてきます。
セックスの持久力向上のため、出っ張ったお腹をへこませるため、男性を磨く目的で日常生活にぜひ取り入れてみてください。
人間は動物ですから、文字通り運動しなければ調子が悪くなってしまうのは当然のことです。現代人の社会生活では人の本能を抑制する不自然な姿勢の連続ばかりです。パソコンをはじめとするデスクワークはその最たるものです。
本能を活性化するために、自ら筋肉をのばしたりメンテナンスする事は、あなたの寿命を延ばすことにつながります。
コンディションを整え、1回1回のセックスを大切にしましょう。