良いセックスに必要な聞く能力・質問する能力

このブログは、男性の方にも女性の方にも読んでもらいたいと思って書いています。

通常、このようなハウツーやノウハウに関する情報は、男性または女性どちらかを対象にして書かれているものが多いです。でも、セックスは(基本的に)男性と女性がいて、双方向のコミュニケーションで行うものですよね。全く異なる性器を持つ者同士ですから、双方の愛撫に違いがあるのは当然なことです。ましてや個々人で性癖や趣味嗜好も違うため、セックスを楽しむためには、複雑な要素がとても多く存在します。

男女ともに充実したセックスをするために、まずお伝えしておきたいことがあります。それは、潮吹きのような派手なプレイは必要ないと言うことです。

これは今までのアダルトビデオ等の、画面上で見栄えがするという理由で取り入れられているものだからです。

であれば、充実したセックスを行うためには、どんなことが必要なのでしょうか?

セックスに最も重要な要素は「コミニュケーション」です。

セックスとは、「コミニュケーションそのもの」と言っても過言ではありません。

事実、セックス自体1人でできるものではありませんので、当然と思う方もいらっしゃると思います。

一方で、あなた自身のセックスについても、ここで改めて振り返ってみていただきたいと思います。お互いに押し黙っているとまではいかないまでも、いざセックスが始まってみると、黙々と相手に愛撫をほどこし、ただ単調に腰を振る、というような方もいるのではないでしょうか。

とは言え、コミュニケーションを充実させるために、セックスをしている間にいっぱい会話をしてくださいと言いたいわけではありません。

まずはセックスをする以前の問題として、パートナーとセックスに関するコミニケーションがちゃんと取れているかどうかと言うことを自問してみていただきたいです。

パートナーの性感帯や好みのプレイを全て把握していますか?

「相手の性感帯なんて当然知っているよ」という人にお聞きしたいです。それは実際に相手に確かめたものでしょうか?確かめたとするなら、ただ聞いただけでしょか?それでも、セックスを繰り返す中で、絶頂のためのスイッチになっていて間違いないという確信をもったものでしょうか?

そうでないのなら、それこそあなたが勝手に決めつけているだけのただの思い込みかもしれません。もしかしたらパートナーが本心から求めていない、気持ち良いと感じてくれないプレイを、あなたの勘違いで良かれと思って一生懸命しているだけの可能性も否定できません。

また、相手に確認していたとしても、それが演技であったり、あなたへの思いやりの心から嘘をついている可能性もあります。

そういった要素も含めて、お互いに本心で話せる関係の上で、しっかり相手の性感帯や趣味嗜好といった、個人のセンシティブな問題を引き出すのは、並大抵のことではありません。

逆にも考えていただきたいのですが、あなたの性感帯や好みのプレイを、パートナーは完全に理解しているでしょうか?

もしかすると、そういう会話自体をパートナーとしたことがないと言う人もいるかもしれません。あなた自身が今セックスに不満を持っていて、既婚者であれば性生活に不安があるとしましょう。

その性生活の不安は全て相手の責任でしょうか?あなたはパートナーに自分の性癖や好みのプレイをおしげなく伝えている状態でしょうか?ここで素直に「はい」といえる人は少ないと思います。

特に女性の中には「恥ずかしいから」と理由をつけて自分に言い聞かせて、パートナーとのセックスに関する会話を避けている方も多いのではないかと思います。

それでいて、女子会の盛り上がりの中で、同性の友人たちにはパートナーとのセックスの不満を漏らしたりはしていないでしょうか?

なんとなくでも不満がありつつも、自分では意思表示することができず、すべてを相手に委ねて待っているだけ。そのような状態で自分の気持はうまく察してもらって期待通りのセックスをしてもらおう、気持ちよくしてもらおうと思っても、充実したセックスをすることは難しいかなと思います。

良いセックスをするためにはコミニケーションが重要だとお伝えをしました。それはそもそも何のためかと言えば男女が共に安心感を得るためです。

安心感のないセックスでは、自分をさらけ出して本当の快楽を得ることは絶対にできません。

安心感を得るためには、相手に自分を知ってもらわなければなりません。そして相手に自分を知ってもらうためには、そのためのコミニケーションが必要です。

体の相性は、コミニケーションを通じて高めていく

良いセックスをするためにコミニュケーションが重要だと考えると、ある事柄の存在が疑わしく思えてきます。それは「相性」です。

相性は、セックスを語る際には必ずついて回るものですし、このブログのようなセックスやオーガズムの情報を発信しているサイトでは、頻繁に登場するキーワードです。

相性は本当に存在するのでしょうか?あなた自身の経験ではどうでしょうか?

出会った瞬間からウマが合わなかったり、逆にどうしても生理的に受け付けなかったと、いう方もいらっしゃるかもしれません。ただそれはあくまでも「心の相性」の話です。「体の相性」としてはどうでしょうか?

私は体の相性とは、男女のコミュニケーションによって高めていくものであり、お互いを知り徐々に作っていくものだと考えています。体の相性とは、結局心の相性ということになります。

そして心の相性高めていくためには、最初のセックスがとても大事です。ポイントは自分をよく見せようと思わないことです。それはセックスをする前から始まっています。

例えば、初めてのデートでカッコよく思われたい、可愛く思われたいというのは当然の感情ですよね。

自分たちの特別なデートがしてみたいと思ったり、高級レストランにも行ってみたい。そんなふうに背伸びをするような駆け引きも恋愛には大事だと思います。

一方で、その延長線上ではれて交際することができたとして、セックスが始まってみたらどうでしょうか?

お互いに背伸びをしていたり無理をしているような心の関係でセックスを始めてしまうと、本音で会話をすることができないため、何かファッションやおしゃれのような、うわべだけのセックスをしてしまいがちです。

もちろんお金に余裕があったり、自分の趣味嗜好が外車や高級レストランで食事をするようなスタンスの日常生活であれば何ら問題はありません。要は自分に嘘をついて背伸びをしないようにすること、自分を飾ったり取り繕ったりした状態でセックスの環境まで持ち込むべきではないという意見です。

本当にセックスを楽しみたいと思う相手にこそ、ありのままの自然の姿で接しましょう。もしそれで距離が縮まらない、振り向いてくれないとしたとしても悲しむ必要はありません。まず心の相性があわないのです。そういう人は本当のあなたとは縁がなかったり、ましてや体の相性を確かめ合う余地もないです。

私宛にお申し込みいただく方でも、まずこの、心の相性の確認はできるだけ丁寧に行いたいと心がけています。

素直に、正直に過去の性体験を伝え合う

意中の人とパートナーになることができたのに、想像していたよりも、セックスが気持ちよくなかったと感じた経験がある人もいるかもしれません。この人だと心に決めた相手とのセックスがあまり気持ちよくなかったらショックですよね。

「体の相性が良くなかったんだ…」なんて心配する必要はありません。体の相性はコミニケーションで高めていくものです。

まずは、お互いに過去の経験や性的嗜好についての会話をしてみましょう。ここで大切なのは変に照れたり隠したりしないことです。性感帯や好みのプレイ、過去にどんなセックスが良かったか、逆にどんな愛撫が苦手だったのか、オーガズム経験の有無、など、性体験を素直にお互いに伝えましょう。

いわゆる恋愛関係の男女の場合だと、ここで問題が発生します。素直にさらけ出している間に、相手がやきもちを焼いてしまう可能性があります。そこでこじれてしまうと、お互いが素直にさらけ出すと言うことができなくなってしまいます。

男女問わず、恋愛関係になれば、目の前にいるパートナーが、過去にどんな恋人と付き合っていたのかが気になってしまう存在です。その点、恋人関係でなく、お互いにセックスを高め合っていく関係であれば、気兼ねなく、気持ちよく本音のままに、過去の経験や性的嗜好を共有しあえるのではないかと考えています。

セックスの最中に行うべきコミニュケーション

意中の人にアタックする際も、セックスについてのコミニュケーションを取る時も、何はともあれ素直であることが重要です。素直さはより良いセックスをするための大きなカギとなります。

もちろん、セックスの最中も例外ではありません。

女性だけでなく、男性の中にも恥ずかしいからと素直に自分の快感を示すことができない人はいます。セックスにおける演技と言うと、イッたふりをするなど、女性による行為と思われがちです。でも結局男性も女性とは違った意味で演技をしている人は少なくないのです。

自分の愛撫によって女性が大きな喘ぎ声を上げてくれたり、全身をくねらせて反応していると、男性は嬉しいですよね。女性だって男性が快感を示してくれれば嬉しいものです。もっともっと自分の感覚に素直に従って感情を表現してみてはいかがでしょうか?

例えば、女性が男性のの乳首を愛撫するとしましょう。その際に「とても気持ちいいよ」「上手だね」「こんなにうまい人に会ったことがない」と褒めてくれる。そうすると女性もいろいろ試してみたいと思いますし、あなたの性癖や趣味嗜好に対してより近道でアプローチしてくれます。積極的にもなってくれます。

素直に快感を示して褒めることで、自分の性癖を的確にパートナーに伝え、さらにテクニックのレベルも上げることができると言うことになります。

そうすると今度はさらに上の快感をパートナーが与えてくれるわけですから、褒めあうと言う事はとても良い循環ですよね。

一方気持ちよかったことだけでなく、嫌だったことに関しても、素直に伝えるべきです。

乳首や性器などの部位は、大きな快感を得られる反面、非常に敏感ですし、愛撫の強弱の好みも人それぞれです。

痛みを感じる場合には、「ちょっと痛いかも」などパートナーにちゃんと伝えなければなりません。

これを怠れば、パートナーは良かれと思ってあなたに痛みを伴う愛撫を繰り返すという悲劇が待っています。

あなたの不快や嫌なことを伝えることのほかには、パートナーに質問を投げかけることもセックスの中の重要なコミニュケーションになってきます。

例えば、乳首を甘噛みするようなプレイや、ちょっと激しめのプレの場合、「痛くないですか?」「大丈夫ですか?」「気持ちいいですか?」と声をかけてあげるコミニケーションが大切です。

セックスを重ねるたびにパートナーの快感ポイントや深い性癖を把握しましょう

質問を投げかける際に注意して欲しいのは、「はい」「いいえ」で答えられるような、いわゆるクローズドクエスチョンにすべきだと言うことです。

「気持ち良いですか?」に関しては「はい」「いいえ」ですぐに答えられるのですが、「どれくらい気持ちいいですか」と聞かれても答えづらいですし、セックスに集中して取り組めないですよね。

相手が快感に身を委ねているような状態だった場合、変に考えさせてしまって、盛り上がりに水を差すようなことにもなりかねません。

セックスの最中の実況中継も大いにセックスお守りを上げるコミニケーションの1つです。

フェラチオしている女性が、男性に「すごく硬くなってる」なんて言ったり、逆に女性は男性から「めちゃくちゃ濡れてるよ」なんて言われたらどうでしょうか?

男性のペニスはもっと硬くなるし、女性からはもっと愛液が溢れてくるはずです。

ただ、セックスの最中にも積極的にコミュニケーションを取るべきだと言っても、なかなかそうできない人もいると思います。

やっぱり人によっては恥ずかしさが伴うものです。相手がそういう人だった場合には、パートナーをよく観察してみてください。

パートナーからの愛撫には、パートナーがあなたにして欲しいことが隠されています。男女を問わずセックスの最中の行動には、無意識のうちに願望が現れているものです。

激しい愛撫を好む人の愛撫は激しいし、ソフトな愛撫を好む人の場合はソフトです。

パートナーがあなたの鎖骨に舌を這わせてきたとしたら、同じように、パートナーの鎖骨に舌を馳せてみてください。

あなたが想像する以上に激しい反応を示してくれるかもしれません。言葉によるものではありませんが、これらも立派なコミニケーションと言えるのではないでしょうか。

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