SかMかは些細なこと、大切なのは自分の欲求に素直な気持ち

「あなたはSですか?それともMですか?」

そう聞かれたらどのように答えていますか?飲み会等では自然に話題にあがあってくることもありますよね。今夜も、どこかで同じような質問が飛び交っていると思います。

そんな質問に対して、男性の場合「俺、超ドSだから!」なんてしたり顔で答える人もいそうです。

本人が言ったからといって、内心は本当にそうなのでしょうか?

男性の場合は、「男はSの方がかっこいい」「Mは恥ずかしい、男らしくない」そんな妙な思い込みから発言し、Sを振る舞い仮面や飾りをつけている、なんてこともあり得ます。

男性の場合、正直にMであると答えてしまうと、自分が弱い存在であることを認めるような錯覚に陥るため、なかなかMを自称することができないのかもしれません。本当は、その方が自分にあっている場合もあるのですが。

ほかの例だと、まだ若くてセックスの経験が少ないために、自分がSなのかMなのか分かっていないまま、なんとなくSと言う人もいると思います。

言葉遣いや振る舞いがただただ乱暴な人が、すぐさまSと言うわけではないのです。

逆に、女性の場合はMの方が男性ウケが良いと思っている人が多いですよね。(半分それは仕方がないとも思いますが…)

自分がSなのかMなのか、どちらかに絞るのはそこまで大事なことでしょうか?

SかMの二者択一にしなくて良い

セックスに関するコミニケーションで、「正直であること」と「素直であること」は本当に大切なことです。

「俺ってもしかしたらMなのかな」と感じるのであれば、パートナーに素直にそう伝えた方がセックスはもっと楽しめるようになります。別に最初から断定しなくても大丈夫です。「俺はMだ」といきなり言うのではなく、「はっきり分からないけれども、もしかしたらMかもしれない」と曖昧な部分も含めて正直に伝えるべきです。

自分のS気質を感じながらも、Mを語る女性は今すぐに考えを改めましょう。だって本当はSなのに、男性ウケを気にするばかりに、Mのフリをしてセックスをしなければならないなんて、そんなもったいない事は無いです。

SとMにはかっこいいも悪いも、かわいいも可愛くないもありません。もっと言えば、SとMのどちらか二者択一にする考え方自体しなくていいと思います。

多かれ少なかれ、誰もがSとMどちらの気質も持ち合わせているものです。その日の気分によって責めたり責められたりして、自由に楽しめばいいのです。

Mだと言う女性がたまにSっぽい表情を見せれば男性は興奮しますし、普段は強いと思っていた男性が、いつもと違ってMっぽい振る舞いをみせてくれれば、逆に女性は萌えたりするかもしません。

SとMを相手や状況よって切り替えることで、お互いに新しい発見や楽しみを見出すことができます。そういった意味でも、Sと決めたらずっとSとして振る舞ったりしなければならない、Mとして振る舞うことはやめたほうが良いというような偏ったスタンスをとらなくても良いのかなと思います。

私自身、Sになりたい時とMになりたい時は、その日の気分や相手によって異なります。もちろん、女性をエスコートしたい気持ちに変わりはありません。

そういう意味では、女性の欲求にあわせて柔軟に変えているとも言えます。特にストレスのある話ではなく、その方が自分も楽しいと思うのでそうしているだけです。

愛するパートナーとのセックスに嘘は禁物です。

素直に正直になれば、もっと充実したセックスができるようになり、もっと良い快楽を得られるようになります。飲み会のネタになる、上わべだけのSM論を語る必要はありません。素直でのびのびとセックスをする事は、オーガズムの開発にも必ずつながります。

コミニュケーション不足が招くシャワーの問題

女性の立場から、コミニケーション不足がまねく他の残念な事例を1つ共有します。それはシャワーの問題です。

男性に知っていただきたいのは、ほとんどの女性は「セックスの前にシャワーを浴びたい」ということです。

もちろん中には男性の汗の匂いが好きだとか、シャワーを浴びないままで平気という女性の方もいらっしゃいます。でも、そういう女性はあくまで少数派です。

もしシャワーを浴びずに、行為に及んだとしましょう。女性は「臭いと思われたらどうしよう」「もし何か汚物がついていたら…」と、いろいろなことが頭の中に渦巻いて、セックスに集中するどころではありません。

これで気持ち良いセックスをしましょうと言うのは、無理を言っているようなものです。

男性が気を遣う前提ですが、シャワーを浴びたいのにその流れにならないのであれば、女性もそう希望を伝えるべきです。男性のリードに任せてしまって、あなたがセックスに集中できないのだとしたら、お互いにとって不幸です。

男性は、シャワーを浴びることに無頓着かもしれません。むしろあえてシャワーを浴びない方向に誘導しているのでは?と感じることさえあります。

恋人やセックスフレンドといった、すでに男女の関係になっている相手はそうでは無いかもしれませんが、交際したての相手との初セックスやナンパ、クラブ等で知り合った行きずりの相手とのセックスの際には、その傾向が強く感じられます。

おそらく「シャワー」をワンクッション挟んでしまうことで、セックスの気持ちになっていた女性の気持ちが変わるのではないか、「やっぱり帰る」なんて言われてしまうのではないか、そんな不安なのかもしれません。そんな不安を感じるならいっそ、なし崩しにセックスに持ち込んでしまおう、なんて考えている人が多いのではないでしょうか。ちょっと不誠実なコミュニケーションだと私は思います。

女性は、すでに男性の部屋やホテルについてきて、男性と2人きりになっているのです。よっぽど警戒心が薄い女性ではなければ、それはOKのサインを出していると言うことです。このタイミングでNGを出すなら、もっと別の問題ですし、女性がリラックスして気持ちよくなることはできません。

ほとんどの女性が希望するシャワータイムを挟んであげたほうが、その後のセックスは確実に安心してのぞむことができます。

それでも不安でしたら、キスや服の上からの軽い愛撫の後で、せめてそこでシャワーを浴びる?と聞いてあげたほうが、スマートでちゃんとした大人だと思われます。

「何もしないから」は嘘のもと

関係に至っていない相手を口説く際に気をつけて欲しいのは、やはり嘘をつかないようにすると言うことです。

「へんなことは何もしないから〜」というのはよく使われがちな誘い文句です。そういった嘘を駆け引きとして、ホテルに持ち込むようなコミニケーションは個人的にはNGだと考えています。シンプルに嘘です。

昔の男性情報誌に影響されて口にしているのかもしれませんが、例えば「先っぽだけ」と言うセリフも、私はシンプルに嘘だと思うので、やはりNGです。良いセックスには全体を通して安心感が必要です。くだらない嘘をつく事はそのような安心感を根底から覆すことになります。そうなってしまっては、性感開発をして相手に絶頂を感じてもらったり、オーガズムを味わってもらうこともできなくなってしまいます。

冗談めかして言うにしても、「何かしちゃうかもしれないけれど、ホテル行く?」と言う感じだったら、まだ良いかなと思います。嘘ではないですし、そういった流れを含めて女性が男性についてきたのであれば、相手も納得感があるかなと思います。

とは言え1番大事なのは「あなたとセックスがしたい」と言うストレートな言葉が、どんな相手にも正確に伝わるはずです。

男性から女性もそうですが、逆に、女性から男性にアプローチする場合も一緒だと思います。変な言葉で取り繕わずにぜひストレートに誘ってみてください。見ず知らずの相手ならさておき、女性は勇気を振り絞ってセックスをしたいと言ってくれているのに、嬉しくなかったり、ないがしろに扱う男性がいるはずがありません。

実際にセックスの行為に及ぶかどうかは別として、それだけ異性としての性的魅力を感じてくれていると言うことなのですから。

これも結局はコミニケーションの問題です。相手の立場に立って、2人の関係性を俯瞰して見ることができれば、意中の異性へのより効果的なアプローチ方法が見えてくるはずです。

意中の相手を口説くにも、男女がともに気持ちの良いセックス体験をするにしても、重要なのはコミニケーション能力です。

自分の欲求を素直に伝えることが大事

問い合わせのホームのヒアリング項目では、あなたのことをより深く知るための設問ばかりです。

体の相性はセックスを重ねながら高めていくものです。お互いのの願望をうまく汲み取り、希望する好みのプレイを感じ取る中で、セックスの質は徐々に向上していきます。

しかしそれだけではそのうち限界が訪れます。みなさんにも経験があるのではないかと思いますが、「もっとこういうことをしてみたいな…」「こういうプレー、本当はあまり好きじゃないんだけど…」なんて思いながらも、恥ずかしさが先立って、あるいは、相手に気を遣うあまりに正直に伝えられないということはあります。あなたがそう思ってるのであれば、逆にお相手のパートナーも、同じような気持ちになっている可能性は大いにあります。

どんなに深く愛し合っている関係でも、やはり汲み取る感じ取ると言うことには限界があります。その限界を突破して、2人のセックスをさらなる高みに押し上げるためには、やはり自分の願望、正直に告げ、相手の願望を聞き出すしかありません。

自分からオープンになることも大事です。相手とはやく打ち解ける手法の1つに「自己開示」があります。先に自分の弱みや、恥ずかしい部分を伝えましょう。仕事においてだと、上司であれば、部下に「自分も若い時はよく失敗した、例えばこういうことだ」と先に伝えることです。部下は「あ、この人には失敗を話して良いんだ」となりますよね。

セックスも同様です。相手がどれだけでも自分の恥ずかし部分をさらけ出せるように、まずは自分から性癖を自己開示のつもりで素直に伝えてみましょう。

日本人は年間セックス回数が世界でも最低と言うデータもあるほどセックスに疎くなってしまいました。現代の日本人にとっては、誰であっても、セックスや性癖の会話をすることに抵抗を感じる人が多いでしょう。相手のことを聞くだけならまだしも、セックスに関する自分の性的嗜好や願望を話すのは、やはりそんなに簡単なことではありません。そもそも慣れていません。

  • クンニを30分ぐらいされると挿入で行きやすくなる
  • 乳首を舐めながらペニスをしごいて欲しい
  • 実は痛い位強く、乳首を掴まれるのが好き
  • 少しだけでいいのでスパンキングされてみたい

上記のような事ならともかく、

  • 本当は相互オナニー鑑賞すると、興奮に発展する
  • 別のカップルとスワッピングをしてみたい

と言うようなニッチな性的嗜好や願望を持っている人ならなおさらです。

私もサイトの問い合わせの中には、あなたの性的嗜好や願望を聞き出すようなヒアリング項目を設けています。言うなれば、病院で診療を受ける際に記入する問診票のようなものです。これなら必要以上に恥ずかしがることなく、素直に性的嗜好に関する願望を知ることができます。

私とこの記事を読んでいる方は、お互いにお互いのことを何一つ、全く知りません。だからこそ、素直に全部書いていただいても、何のリスクもあなたにはありません。むしろしっかり書いて整理することで、すっきりする部分があるかもしれません。

例えば、お互いに大人のおもちゃを使ったプレイをしてみたかったのに、言い出すことができなかったと言うようなことであったり、ローションを使いたいのに今まで使ってこなかったと言うような願望があるかもしれません。または、今まで後背位での激しいセックスは好みだろうと思っていた女性が、本当は後背位が苦手だったと気づくこともあります。

お問い合わせの際は、ぜひ、あなたの欲求に従って、素直に書いてみていただけると嬉しいです

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