男女別、下半身の愛撫のすすめ方

下半身には言うまでもなく性器があります。そしてもちろん、性器は性感帯の本命といえる部位です。その本命を攻める際、最初から下着を脱いでからでも良いのですが、まずは焦らず下着を履いたままでも、お互いの興奮を高めあうことはできます。

快感の強さという点では、間違いなく直接愛撫された方が上回ります。でも「これからもっと気持ちよくなれるんだ」と言う期待感、じらされる感覚によって、下着越しからでもどんどん発情モードへと入り込めます。

この記事では、男女別の下半身の愛撫について考えてみたいと思います。

クリトリスへの愛撫は優しすぎるほどに優しく

女性を愛撫する場合、太ももの付け根や腰の周囲など、下着との境目にゆっくりとソフトタッチで指を滑らせていきます。下着を脱がして直に快感を与えていくのも良いですが、まずは下着の上から指の腹で触れ、さらなるじらしを行ってください。大陰唇など性器の周囲から始めてみましょう。指先の感覚に集中して、下着の表面を撫でるように愛撫します。

感度の良い女性であれば、それだけで呼吸が乱れ、軽い喘ぎ声が漏れます。そうしたら、陰裂に沿って指を這わせ、また軽く圧迫したり指先で円を描くように動かしてみてください。この流れでクリトリスも愛撫していきましょう。

濡れやすい女性であれば、既に下着には愛液のシミができています。女性の立場からすると、すぐに濡れてしまって恥ずかしいと思うと同時に、男性からの愛撫で濡れることで強い喜びを覚えます。

女性器への愛撫の中でも、本当に大切なのは、クリトリスの愛撫です。クリトリスをきちんと愛撫して、女性をオーガズムに導くことができるか否かで、セックスが全く違ったものになります。

クリトリスを愛撫する際、男性に意識してほしいのは、想像以上に優しく愛撫をすることです。クリトリスは、亀頭の2倍も神経が張り巡らされていると言われています。加えて、クリトリスの大きさは、亀頭と比べると格段に小さいものです。感度で言うと、クリトリスは亀頭の数十倍から数百倍とも言われています。
これだけ小さなところに男性の亀頭の2倍も神経が集中しているので、とても敏感な部位だということがお分かりいただけるかと思います。

ガシガシと力任せにおこな愛撫は、クリトリスでは絶対にしてはいけません。パートナーに快感より痛みを感じさせます。せっかくの大事なクリトリスの愛撫です。痛みを感じさせないためにも、私はローションを使うことを強くおすすめします。

AVや風俗では当然のように使われていますが、ローションを持っている、プライベートのセックスでローションを使っているという人は、そう多くはないと思います。
一方で、ローションがセックスやクリトリスの愛撫に重要な役割をもたらしてくれることも事実です。

セックスのために色々と準備をしていることが恥ずかしいと言う感覚があるのかもしれません。しかし、女性を傷つけないために準備することの何が恥ずかしいのでしょう。効果は抜群ですので、よく考えてみていただけるとありがたいです。

年齢を重ねるとともに、女性は濡れにくくなり、愛液の量も減少していきます。肉体的な変化ですから、気持ちでどうこうできるものではありません。それを理解して、ローションを使うことへの抵抗感を捨て、積極的にローションを使いましょう。

女性の立場からも、パートナーの男性を教育する必要があるかもしれません。

「女性が濡れにくくなったのは、男性への愛情が減ったからだ。昔より好きじゃなくなったからだ」なんて思い込んでいる男性すらいるかもしれません。

マンネリとしたセックスの関係になってしまっているほど、ローションは効果てきめんです。「2人の生活をより充実させるためにローションを使いたい」と提案すべきです。

男女ともに、そこまで言われたら拒否する理由もありません。一回一回の肌の触れ合いにもローションは非常に有効な潤滑剤になります。通常のセックスが何だったんだと思うくらいローションを用いたセックスは感じると思います。

ローションには使用期限を表示する義務はありませんが、空気に触れると劣化が始まります。開封後はなるべく早く使い切る必要があります。古いローションを使って陰部に炎症を起こしてしまった、と言うケースも中にはあります。プライベートで使うなら個別包装の使い切りタイプが良いかもしれません。

パートナーの反応を見ながらクリトリスの愛撫に変化をつける

しっかりと時間をかけてキスをして、上手にじらしながら、上半身や下着の上からの愛撫をしていけば、ほとんどの女性は既に濡れています。この愛液こそ、クリトリスをはじめとした、女性器を優しく愛撫する際の必須アイテムになります。

まずは人差し指と薬指は大陰唇に、中指は陰裂にその形で前後に滑らせます。目的は1番敏感なクリトリスへの愛撫をじらすと共に、指に愛液を馴染ませましょう。もし女性が濡れにくいタイプの場合、ローションで代用をしてなめらかに愛撫をしてあげて下さい。

もちろん、指の配置は一定じゃないとダメというわけではなく、人差し指や薬指は中指にくっつけたり、片方の大陰唇だけを愛撫していたりしても良いかと思います。その中で小陰唇を愛撫するのも変化があっていいと思います。女性の反応をきちんと観察しながら、不規則な変化をつけて、パートナーの快感を高めてあげて下さい。

指を開いてからローションでしっかり湿らせたら、クリトリスを愛撫します。クリトリスの上から円を描くように指を滑らせたり、クリトリスをちょんちょんと軽く弾くように前後に指を動かしてみましょう。弾く方向は、前からでも後からでもいいですし、後から前に滑らせても良いと思います。ここでも、パートナーの反応を見ながら変化をつけてみてください。

人差し指や中指だけでなく、親指を使えば逆方向の動きがやりやすいですし、刺激を変化させることもできます。また、人差し指と中指の両方を使って互いに追いかけっこをするように、交互に弾くのも、また新しい変化を生むことができますし、たまに優しく軽くクリトリスをつまんであげるのも良いかと思います。気を付けてほしいのはどんな時も刺激を与えるときは優しくでお願いします。

しっかりクリトリスやその周囲を濡らしていて、かつパートナーに求められたり、反応が良かったりするなら、これらの愛撫をもう少し強くしてあげても大丈夫かなと思います。あくまでもクリトリスがきちんと濡れていることが大前提ですから、それを忘れないようにお願いします。女性によって全然変わってくるところで、腕が試されるところでもあります。

膣内とクリトリス愛撫の合わせ技で挿入の期待感を膨らませる

クリトリスへの愛撫で、女性の反応が強くなってきたら、ほかの愛撫も試しましょう。いわゆる手マンの出番です。女性はどんどん快感と挿入への期待が高まっている状態ですから、ここでの膣内への刺激はかなり効果的です。

一方で、膣の奥までズボズボと指を出し入れするような動きは避けた方が良いです。女性からすれば膣の奥まで激しく指で愛撫されると、子宮を傷つけられるのではないかという恐怖が湧き上がってきます。

また、膣の奥まで指を入れない事は、じらしの効果をもたらしてくれます。後でせっかくペニスを挿入するのに、指で膣を広げてしまうと挿入時の快感が薄れてしまうので要注意です。男性としても、男性のペニスで快感を最大限味わってほしいのではないでしょうか。

膣の奥までかき回すような激しい手マンを好む女性もいますが、私がお勧めするのは、膣の入り口付近をゆっくり攻めるものです。激しいピストンや刺激は挿入後のために取っておく方がお互い楽しめると思います。

膣に入れるのは、指の第一関節位までがお勧めです。もう片方の手でクリトリスを愛撫しながら、ゆっくりと膣内も指を出し入れしてください。膣の愛撫それ自体で強い快感を与えることが目的ではありません。

挿入への期待感をさらに煽るためのものであり、また、女性器を傷つけないために膣から分泌される愛液を広げて、常に女性器を濡らしておくためのもの、という認識を持ってほしいです

クリトリスの愛撫には、クンニも取り入れると良いです。十分に唾液で湿らせた舌でクリトリスを刺激します。舌先をとがらせ上下左右と方向を変えながら、リズミカルにチロチロとクリトリスを舐めます。

ここであまり知られていないクンニのテクニックをお伝えします。口をすぼませてクリトリスに唇を接触させたら、「ブ〜」という感じで息を吹き出してみてください。細かく唇が振動したら成功です。いわゆる唇をローターのようにするわけです。しかも冷たいローターと異なり、唇は柔らかく暖かいです。

ローターによる機械的な快感とはまた違った、上質な快感をもたらします。ただどうしても「ブ〜」という音が気になりますので、いきなりやると女性はびっくりします。事前に「ちょっと新しいテクニックを覚えたから試してもいい?」なんて伝えておくのが良いです。

Gスポットと潮吹きは誰もが気持ち良いものではない

この手のハウツーセックス本や雑誌のセックス特集で膣への愛撫が取り上げられると、一緒に必ず登場するのがGスポットです。クリトリスに匹敵する性感帯のように思う男性や女性もいるかもしれません。ただ、クリトリスと違って、快感を味わえるかどうかについては、個人差が大きい部位でもあります。

また、情報によっては女性の体調によって場所が異なっているとか、そもそもGスポット自体がないと言う説もあります。結局のところ、Gスポットはその存在すら確証が得られていないということになります。

それなのに、当たり前のように、「膣に中指を入れて、第二関節を曲げたところがGスポット」と決めつけているアダルトメディアがとても多いです。確かに刺激されると、気持ちが良いGスポットらしき場所はあると思います。とは言え、Gスポット至上主義の男性によっては、これでもかと同じ場所を集中攻撃するため、女性側は痛みを感じてしまいます。

仮にGスポットへの愛撫をおこなうにしても、男性にはしっかりと女性とコミニケーションをとり、「痛くないのか」「気持ち良いのか」「もっとしてほしいのか」を確認しながら進めるべきです。

Gスポットを愛撫するほとんどの男性が求めているのは潮吹きだと思います。Gスポットを強く早く掻き出すように刺激をすれば、女性は潮吹くのはアダルトビデオが広めてしまった幻想です。

私が考えるに、潮吹きはAVの作り手が見た目の派手さを求めた結果のパフォーマンスです。なぜなら多くの女性にとって潮吹きが気持ち良いものでは無いからです。

潮はおしっことは成分が異なりますが、尿道から出ると言う点では同じです。潮吹きをさせられて快感があったとしても、それはおしっこを出す排泄も快感に近いものです。自分一人での行為なら排泄の開放感も認められます。でも、多くの人が感じるのは、性の快感ではなく、無理矢理おしっこを描き出されているような不快感に近いものです。

個人差はありますので一概には言えないですが、私個人として潮吹きはセックスに必要ないものだと思っています。そもそも潮吹きを求める男性たちの目的は、女性を気持ちよくさせてあげようではなく、「潮を吹かせてやろう、俺のテクニックを証明しよう」というものになっています。セックスの本来の目的を完全に取り違えています。潮を吹かせて見たいという自分勝手な希望といっても過言ではありません。

クリトリスの愛撫はただの前戯ではなない

クリトリスを愛撫する際は、優しすぎると感じるほどに優しくすること、しっかりと愛液やローションで濡らしおくことのほかにもう一つ大事なことがあります。

それはじっくり時間をかけて愛撫することです。

クリトリスの愛撫でイくことに慣れている女性でも、初めての男性の場合緊張していたり、体調によってはイくまでに何十分と時間を要します。

ほとんどの男性はクリトリスへの愛撫に20分もかけていないです。また男性自身も自分の自慰に20分も30分も時間をかけないと思います。それは挿入こそが重要で、クリトリスへの愛撫は前戯の1つだと思っているからです。

確かにクリトリスへの愛撫は前戯ではありますが、ただの前戯ではありません。クリトリスが男性の亀頭に相当することは最初に説明したとおりです。つまりクリトリスでオーガズムを迎えるということは、男性にとっての射精そのものです。それだけ強い快感を女性にもたらすことを十分に男性も理解しなければなりません。

男性の場合は、基本的に射精がゴールですが、女性は全く違います。挿入後のピストン運動により、いわゆる中イキができます。しかも、クリトリスの愛撫で深いオーガズムに達するほど、ピストン運動において強い快感を得ることができ、中イキもより質が良く深いものになります。

オーガズム経験の有無にもよりますが、クリトリスでイッた経験がある女性にとって、クリトリスへの愛撫によるオーガズムは、セックスでは絶対に外したくない必須のものです。

そのため男性は、女性がクリトリスでイけるまで根気よく愛撫する必要があります。女性が徐々に感じ始めたら、「ゆっくりイっていいからね」と優しく言葉をかけてください。

多くの女性は、大抵の男性がクリトリスの愛撫に時間をかけてくれないことを知っています。そのため、どこか心の中で(早くイきたい…早く言ってあげなきゃ)という気持ちを持っています。

その焦りの感情が、結果的にオーガズムをさらに遠ざけることになります。男性に「ゆっくりでいいよ」といってもらえると、女性には安心感が生まれ、より確実にイくことができるようになります。

クリトリスでイかせるには密着体制がベスト

クリトリスの愛撫で、女性をより深くイかせるためには、「じらし」が欠かせません。女性が言葉にしなくても、ふくらはぎや腕など、筋肉に強く力が入るといったオーガズムの前兆を感じたら、愛撫を弱めたり、やめたり、まだイっちゃダメと言ってじらしてみてください。

あまり何度もじらされるとイきそびれることになるので注意が必要ですが、パートナーと経験を重ねて、深くイクことができるギリギリのタイミングをつかんでみてください。それができるようになると、女性の反応は、以前とはまるで違うものになります。

そのタイミングを掴むためにも、クリトリスを愛撫する際は、体を密着させた体制をお勧めします。

映画やアダルトビデオを見ていても、イク瞬間の女性は、枕やシーツを強くつかんでいる様子が描写されています。あれはただの演出ではありません。実際、女性は何かにつかまっているとイキやすくなるのです。女性のことを考えてくれる優しい男性に、安心して身を任せていると尚更です。パートナーの愛情と安心感に包まれ、さらにイきやすくなります。

加えて、女性がイク瞬間のタイミングをとらえるには、女性の反応を観察する必要があります。体を密着させていれば、女性が腕や肩を強くつかんでくるなど、その反応を見過ごすことなく、自然と察知できるメリットがります。

体制としてクンニができなくなりますが、表情や体の震えの変化を見落とさないためにも、片腕を女性の首の後ろに回して、抱く姿勢がベストかもしれません。そういう体制をつくり、手で愛撫してあげるのです。

口や舌で乳首の愛撫をするほか、キスをするのもお勧めです。口を塞がれることで、女性は、クリトリスの感覚に集中できるようになります。

女性側は「イキたい」と強く願って、イクことに集中してください。いくら男性が一生懸命に愛撫してくれたとしても、本人にその気がなければ簡単にイけるものではありません。あなたの反応を見逃すまいとしている男性のため、羞恥心は捨てて、快感に身を委ね、素直に安心して反応を示してあげて下さい。

男性の下半身を愛撫するポイント

最後に女性から男性の愛撫についても少し触れます。男性を押し倒している場合は下着の上からペニスに沿って優しく手を上下に滑らせたり、鬼頭や陰嚢を指先で揉みほぐしたりしてみましょう。優しく軽やかにもてあそぶようなイメージがお勧めです。この後のフェラチオや挿入を意識して、男性のペニスがどんどん熱く、硬くなってくるはずです。

ここで女性に注意して欲しいのは、あくまでも優しくと言うことです。ペニスや陰嚢は、男性の最大の性感帯であると同時に、最大の急所でもあるからです。少年時代に男性同士、いたずらで友達に急所を掴まれた経験はどなたにもあると思います。いかに信頼しているパートナーが相手であっても、不意に強く握られてしまうと、男性は恐怖を覚えてしまいます。

AVをお手本にしてきた男性に注意してもらいたいのは、下着の上からの愛撫は有効だからといって、舌での愛撫にあまり意味がないということです。女性が男性の性器を下着越しに舐める行為は、アダルトビデオではお決まりのシーンです。しかし、あれはモザイクをかけないままで、なるべく多くのシチュエーションを撮影するために、AVが生み出した手法の1つです。

確かに女性が下着越しにペニスを咥えてくれると、男性は気持ち良く感じるかもしれません。エッチな女性を演出するという意味でも効果的とは思います。

一方で、舌での愛撫の持ち味は、唾液の潤滑剤としての役割と、舌先の繊細な感触です。

下着越しではそのメリットをほとんど発揮できないまま終わってしまいますし、乾くと匂いが残る唾液では、下着が濡れることに抵抗を感じる女性もいます。そのため、女性から男性への舌による下着越しの愛撫は、女性が進んで行わない限り避けたほうが賢明です。

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