スローセックスにおける愛撫の順番・各部位のポイント

1つ前の投稿では、スローセックスの効果やメリットについて考えてみました。

この記事では、スローセックスにおける愛撫の順番や、各部位を愛撫する際のポイントについて考えてみたいと思います。

スローセックスにおける愛撫では、髪の毛等、普段のセックスでは性感帯と捉えない部分も、愛撫の対象となってきます。激しい味付けの濃いセックスではなく、じっくりとソフトな愛撫で官能的な気分に導くのがポイントです。

リラックスしたムードを作るのは他のセックスの場合でもそうですが、繊細な愛撫やボディタッチで、敏感な刺激でも脳で感じるような性感開発を心がけましょう。

女性を全身性感帯に変えるタッチの基本

スローセックスの基本であり、そのために必要なフィンガータッチがあります。ただ女性を喜ばせるテクニックではなく、女性を感じさせつつ、同時に感じやすい体質へと変えていくものです。
これから紹介する各部位別の愛撫法でも、頻繁に登場する汎用性の高いテクニックになります。

まず、手のひらを肌から水平に2cmほど浮かせた位置から、5本の指先だけを肌の上にそっと置いてください。この手が基本の形になります。
ポイントは、指先が皮膚に触れるか触れないかの微妙で繊細なタッチです。「強い刺激ほど感じる」という思い込みは、大きな間違いですし、セックスの流れに抑揚をつけることもできません。逆に、強い刺激とは真逆の「微弱」な愛撫こそが、女性の性感帯に理想的な刺激を与えるのです。

指は楕円運動で動かします。規則正しい動きには、相手を安心させる効果があるため、リラックスできます。さらに次の指の動きが予測できるため、「もうすぐ◯◯を触ってもらえる」という期待感が、性感開発に効果的に作用します。

等間隔に並んでいる指先を無闇に動かさないことが大事です。一般的には、マジシャンのような、巧みな指使いがテクニシャンだと思われがちですが、これは誤解です。
女性の体は、微弱な刺激を継続的に受けることで感受性が高まります。指先を動かすと、タッチ圧が不均一になり、適切な刺激を安定して与えられなくなってしまうのです。

手を動かす際の適切な速さは、秒速3センチです。じれったく感じるほどのゆっくりした動きこそ、女性の身体に最適で、微弱ですが物理的な刺激を的確に性的な快感へと変えます。快感を感じるのは皮膚ではなく、「脳」なのです。指先から受ける微かな物理的刺激と、性的エネルギーが相乗効果を生み出して脳を刺激し、女性の身体を純粋で完璧な全身性感帯へと変えていきます。

一見シンプルで簡単そうに見えますが、実際に試すと、男性は女性が感じる様子に興奮し、知らず知らずのうちに「強く、速く」と、普段の乱暴な愛撫に戻ってしまうことがあります。「優しく、ゆっくり」という感覚を頭だけでなく、体にも浸透させるために、日常生活の中で似たような繊細なタッチ取り入れてみましょう。

女性の肩を抱えたり、グラスを持ったりと、手を使うシーンは日常の様々な所に存在します。女性だけでなく、周囲のすべてのものに対して丁寧に扱う基本的な動作は、男性を知らないうちに魅力的なテクニシャンへと変えていきます。

髪の丁寧なタッチも性感開発に有効

スローセックスを実践する上で重要なのは、従来の大雑把なセックスからの転換です。
具体的に言うと、激しい愛撫が当たり前のジャンクセックスに慣れた体を、繊細な刺激を快感と感じられるように調整していく作業が必要です。この調整に効果的なのが、髪の毛への愛撫です。

「髪の毛を愛撫?」と驚くかもしれませんが、試しに自分の髪の毛を優しく撫でてみてください。

髪の毛には神経は通っていませんが、毛根を通じて髪への刺激が頭皮に伝わる感覚があります。
従来の「強い刺激ほど感じる」という考えが一般的であったセックスでは想像もできないことですが、微かな刺激を「心地よい」と感じることが、強い刺激によって鈍くなった性感帯を、本来の感受性豊かな体へと戻していく第一歩となるのです。

相手の髪の毛を撫でたいと思う気持ちは本能的なものです。誰もが、可愛い犬や猫を見るとその毛を撫でたくなります。
撫でられた犬や猫が愛情を感じて幸せそうに目を細める姿を見ると、撫でる側も癒される気持ちになります。この幸せのメカニズムは、すべての男女の脳に備わっています。

強烈な快感だけでなく、さりげない快感を楽しむこともセックスの魅力の一つです。

愛撫の手順

スローセックスの愛撫手順について、その概要を少し紹介しますと、以下のようなものです。

まず女性が仰向けの状態で、髪の毛への愛撫から始め、顔、肩、腕、指先へと進みます。

次に、女性を横抱きにし、脇腹から腰骨、背骨、肩甲骨へと移り、足先からふくらはぎ、太もも、お尻へと進むことで、体の裏面の性感帯を全て愛撫します。

その後、再び女性を仰向けにし、体の表面への愛撫に戻りますが、乳首や性器に触れるのはまだステップの後半です。

髪の毛への最初の愛撫は、女性の性感センサーを超ソフトな刺激で調整するためですし、背面の愛撫が腰から始まるのは、「仙骨」と呼ばれる性エネルギーを生み出すツボがあるためです。

そして、各性感帯を適切に愛撫するためには、性感帯の位置を考慮した、愛撫に適した姿勢(ポジショニング)が非常に重要です。

キスの後、すぐに胸への愛撫に移行してしまうことが、現在、日本全国で広がっているジャンクセックスの典型的な悪例です。

実際には、ほとんどの男性が見過ごしてしまう顔と胸の中間エリア、つまり首から鎖骨付近には、スローセックスの最大の魅力でもある、「感じることを楽しむ」ポイントが集中しています。

最初はコミュニケーションとしてのキス

キスはセックスの最初の段階で、性のコミュニケーションとして非常に重要です。男女の粘膜が触れ合うセクシャルな行為であり、セックスにおける快感や満足度を大きく左右します。

しかし、射精を最大の目的とする男性にとっては、キスを単なる通過点と捉える人も少なくないでしょう。やんなきゃいけないからやる、といった感覚です。

多くの女性は、キスをパートナーの愛情をはかる尺度として捉えています。男女間のズレた状態の価値観では、特に女性は短期的な快楽すら得られず、幸福感は遠のいてしまいます。
充実したキスは、セックスの味わいを深くします。何事も最初が大切だと言われますが、キスの重要性や価値を理解しないと、心地よいセックスの正しいスタートラインに立つことはできません。

一般的には、情熱的で激しいキスが最高のキスだと考えられがちですが、それはキスの一種に過ぎません。濃厚でエロティックなキスを否定するわけではありませんが、お互いが盛り上がっている状況であれば、激しいキスも自然な流れかもしれません。

ただし、いきなり興奮状態で始めるキスは問題です。男性が興奮度MAXでキスを開始すると、女性への前戯が十分ではなく、男性の気持ちだけが先走ってしまうことがあります。
男性にとっては満足かもしれませんが、女性は「もう終わり?」と感じます。いきなり舌をねじ込むようなキスは、尊敬しあう人間のセックスでは礼儀に欠ける行為です。

では、理想的なキスとは何でしょうか?
それは、五感をフル活用し、感性を深く味わうキスです。

同じ料理でも、目で楽しみ、香りや食感を味わい、会話を楽しむことで、味わいが幸福感に昇華されます。
キスも同様で、性欲だけでなく、幸福感を感じるキスとの違いは感性にあります。キスの際には、相手の唇をよく観察しましょう。

キスはセックスの導入段階で、優しいタッチが基本です。記事の序盤で説明したフィンガータッチのような、優しい接触を心がけましょう。

キスから首筋、鎖骨の愛撫

首への愛撫ですが、首は、うなじと首筋(耳の後ろから鎖骨中央に向かって斜めに下がるライン)を中心に愛撫していきます。もちろん、愛撫には優しいタッチが最適です。ただし、狭い性感帯のため、指は人差し指と中指の2本だけを使用します。

指を動かす方法は、細長い楕円形を描くようなイメージで、触れるか触れないかの微妙で繊細なタッチ圧を心がけましょう。

ジャンクセックスの最大の難点は、セックス中に男性も女性も「絶頂」を目指してしまうことです。

首への愛撫だけでは、どんなに感度の高い女性でも、絶頂という現象はほとんど起こりません。

そのため、ジャンクセックス的な考え方では、絶頂に直接つながらない性感帯の愛撫は無駄な行為とされてしまいます。

しかし、それは誤りです。繰り返しますが、強い刺激ではなく、淡い刺激に女性の性感を合わせて、ゆっくりとした快感を味わい楽しむことで、ジャンクセックスでは得られない深い官能を体験できるのです。

次に、「鎖骨への愛撫」です。いつも女性の胸やお尻にばかり目がいってしまう男性は、愛撫しながら女性の鎖骨をじっくりと観察してみてください。同じ鎖骨であっても、男性のものとは異なる女性特有のしなやかさがあります。

鎖骨は、「窪み」「鎖骨」「鎖骨の下側」の3つに分けて、細部まで丁寧に愛撫しましょう。

男性が心の中でどれだけ「愛してる!」と思っていても、漠然とした散漫な愛撫では、愛情は女性には十分に伝わりません。

丁寧な愛撫によって、リラックスした状態で女性は愛されていることを実感できます。そして、愛されているという実感が、性的刺激と相まって性感脳を活性化させます。

心が癒されつつ身体が敏感になる。これがスローセックスの効果です。

鎖骨の近くには、胸の裾野が広がっていますが、胸への愛撫はまだ少し先です。「鎖骨から肩への愛撫」に移りましょう。そして肩から二の腕、上腕、手のひら、指先へと進んでいきます。心地よい感覚を味わう旅は、まだまだ始まったばかりです。

性行為の初めに、多くの一般的な男性は本能に従って女性の胸に手を伸ばすことがあります。さらに過激な男性の中には、すぐにクリトリスに触れる者もいます。

男性の性欲がすぐに燃え上がるのに対し、女性の身体は最高潮に達するまでに時間が必要です。例えるなら火と水のような異なる二つの要素をどのように調和させるかが、性行為の真髄であり、同時に難しさでもあります。

絶頂を経験していない女性が多い現状は、男性の本能が激しく、無意味に暴走していることの裏返しです。

女性の感度を向上させる重要な方法は、熱くなるまでに時間がかかる女性のゆっくりとした時間感覚に、男性が合わせることです。心地よい性行為を行うためには、本能を抑えることが求められます。

では、胸やクリトリス以外のどこを愛撫すればよいでしょうか?

腰・背中・お尻の愛撫

答えは、腰です。これには根拠があります。
腰には、尾骨と腰椎の間にある「仙骨」という骨があります。仙骨は多くの人には馴染みがないかもしれませんが、いわば「性エネルギー(性的な気)の源」とも言える重要な性感帯であり、丁寧に愛撫することで、大量の性エネルギーが生み出され、女性の興奮度と感受性が高まるのです。

腰の愛撫は、女性を横抱きにし、腰に手を回して、仙骨を意識しながら、腰全体を大きな楕円形に撫でるようにしてください。普段触られ慣れていない部分のため、女性は最初にくすぐったいと感じるかもしれません。

その際は、手のひら全体を肌に強めに押し当てるタッチが有効です。数回パームタッチを行った後、再びソフトで繊細なタッチを行いながら、女性の反応を見て両方の方法を組み合わせ、焦らずゆっくりと感じやすくなるように導いてあげましょう。

次に、背中を愛撫します。仙骨で生み出された性エネルギーを、腰から女性の頭に向かって伝えるイメージで、下から上へと背中全体を大きならせん状に撫でます。

男性がこれまであまり注目してこなかった背面の広範囲な性感エリアを、女性のペースに合わせて丁寧に愛撫することで、性エネルギーが増幅し、まだ触れていない乳首やクリトリスへの愛撫効果も大幅に向上します。

女性の性の仕組みを正しく理解し、ただ胸やクリトリスに集中する初級な性行為から卒業しましょう。

皆さんの中の女性は、駅の階段などで、自分のお尻に向けられる男性の視線を強烈に感じることがあるでしょう。

男性が関心を示す部位は、性感帯が集中しているところが一般的です。その意味では、男性の本能も全く無視できないのかもしれませんね。

さらに、脳科学的な研究によると、お尻好きの男性の方が、胸好きよりも男性としての成熟度が高いそうです。

ただし、お尻好きな男性であっても、愛撫のテクニックに関しては、誤りが多い独自の方法が広まっているのが現状です。

この傾向は、愛撫の際の女性の体勢にも顕著に現れます。

特に若いカップルでは、愛撫のほとんどの時間を女性が仰向けで過ごすことが多いのです。この状況では、お尻はなかなか愛撫の対象になりません。

女性の性感を呼び覚ますためには、全身への愛撫が不可欠な要素であることを忘れずにいてください。

男性にとって、女性をうつぶせにして体の背面を愛撫するというアプローチが不足していることも問題です。

胸やクリトリスにのみ関心を持つ男性に対して、女性は自らうつぶせになり、「こちら側も愛してほしい」と背面への愛撫を求めることが一つの方法でしょう。

また、女性をリラックスさせる意味でも、愛撫をうつぶせの状態から始めることは非常に意義深いです。

お尻へも優しいタッチから始めましょう。お尻全体に愛撫を行うために、お尻の側面、臀部、お尻の谷間の3つの部分に分けて、それぞれを丁寧に愛撫してください。

側面は、骨盤の縁から大腿骨が接続されている部分です。ゆっくりと楕円を描くようにタッチして愛撫しましょう。

臀部は、お尻の丸みを帯びた部分です。手をお尻の形に合わせて丸め、円を描くように愛撫してください。ポイントは、円を内側から外側へと向けることです。

お尻の谷間は感度が高く、アナルや女性器に近いため、期待感が高まる重要なゾーンです。

人差し指、中指、薬指の3本の指先をそっと入れて、手を上下に動かし、谷間の側面を優しく愛撫します。アナルに触れないように注意しながら、女性の期待感を最高潮まで高めることができます。

同時に、アナルのすぐ近くを指が通る際の反応を観察し、女性のアナルへの興味を測定しましょう。未知の扉を開くためには、このチェックポイントが重要です。

足の愛撫

足は敏感な性感帯であるにもかかわらず、多くの男性に見落とされています。特に効果的な部位には3つの特徴があります。

以下のような特徴です。
1.骨に近い部分(肘や鎖骨など)
2.体の裏側(背中や膝の裏など)
3.カーブがきつい部分(肩から腕へのラインなど)

「足」は、効果的な3つの特徴をすべて持っています。しかし、現実には足を愛撫する男性は1まったくいません。

ここで意識改革が必要となります。また、女性に対しても、足や足の裏を「くすぐったい」と固定観念で捉えることに警鐘を鳴らすべきです。

確かに、男性のテクニックが未熟な場合はくすぐったい感覚があるかもしれません。

しかし、くすぐったさは皮膚感覚が優れている証拠でもあります。ですので、「足はダメ」と決めつけず、自分の可能性に信念を持ってください。

「女性の全身が性感帯」であることが事実であり、前提です。

足の愛撫は、まず「つま先」から始めます。
なぜなら、足やふくらはぎ、太ももなど下半身の愛撫の主な目的は、下半身で発生した性エネルギーを子宮に集中させることです。

そのため、つま先から子宮方向へと愛撫を進めていくのが基本となります。足のつま先から始めることを覚えておきましょう。

特に注目すべきは、「足の指の付け根」です。
かかとや土踏まず、足の側面といった皮膚が硬い部分も、意外と感じる場所です。

人差し指と中指を使って、楕円形を描くようなソフトな刺激を与えましょう。ある女性の体験談では、「子宮にまで届くようなゾクゾクする快感」が感じられるといいます。

「足の甲」は、楕円運動が基本です。足の甲を小さな長方形と見立て、隅々まで丁寧に愛撫しましょう。

また、「くるぶし」は直径4mmほどの小さな出っ張りで、男性が思っているよりも敏感な部分です。小さな円を描くように愛撫してください。

足を丁寧に愛撫した後チャレンジしてみてほしいのが「足指の間」です。愛撫方法は、指と指の間に人差し指をぐりぐりと差し込むだけ。性感が高まると、女性は猥褻なイマジネーションが喚起され、興奮することがあります。

胸の愛撫

多くの男性が魅力的だと感じるバスト。しかし、一般的な男性の愛撫を観察すると、「好きなことが上手になる」というフレーズは、バストの愛撫には意味をなさないようです。

一般的な男性による胸の愛撫は揉む、揉む、さらに揉む…。多くの男性の愛撫は、「揉む」という行為に焦点が集まりすぎています。

これでは、「本能的にまかせ、テクニックはわずかに進化した程度」と言わざるを得ません。

乳房への愛撫の基本は、極めてソフトタッチです。乳房の膨らみを作り出す脂肪には神経がないため、「揉む」という刺激だけでは快感には変わりません。

しかし、乳房の表面には神経が走っており、繊細でソフトなタッチは、瞬く間に敏感な性感帯へと変わります。

指先が肌に触れるか触れないかギリギリの軽いタッチで、渦巻き状の軌道を描きながら、徐々に円の中心に近づいていくのです。大切なのは、すぐに乳首に触れないことです。

指が乳輪に近づいたら、人差し指と中指の2本で、「乳輪だけ」を丁寧に愛撫しましょう。この時も、乳首には触れてはいけません。乳輪を何度か円を描くように撫でた後、再び乳房の外周へと戻るという愛撫を3回以上繰り返します。女性から「お願い、もう触って」と懇願されても、触れてはいけません。

男性が陥りがちな誤りは、じらしの途中でやめてしまうことです。じらしを始めたら徹底的に行い、乳首にギリギリ触れないようにすることが、「脳の愛撫」という女性の体を敏感にする方法の極意です。

また、乳房には隠れた性感帯が存在します。それは、脇の下と乳首を結ぶ約5cm幅のライン状のゾーンにある「胸筋」です。

効果的なのはバイブレーション愛撫法で、中指と薬指を使って、部位に対して垂直に指先でリズミカルな振動を与えましょう。

ポイントは、脂肪を振動させるのではなく、手の重さを利用して指先を1cmほど押し込むようにし、脂肪の下にある筋肉に振動を発生させることです。

乳房や乳輪に続き、ついに乳首に焦点を当てます。乳首は、クリトリスに次いで高い快感指数を持つ第二性感帯として知られています。

しかし、問題は、多くの男性が「乳首が敏感である」という曖昧な認識しか持っておらず、適切なテクニックを習得しないままになっていることです。稚拙な技術でも、それなりに喜ぶ反応が得られるため、男性は甘えてしまっています。

男性も女性も、超高感度の性感帯を扱う際には、表面的な快感に満足せず、適切なテクニックを習得し、性感ポテンシャルを最大限に引き出すことが重要です。そうすれば、これまでの常識を覆すほどの驚くべき反応と快感を体験できるでしょう。

一般的な男性は、本能的な欲求から、セックスが始まるとすぐに乳首への刺激を求めがちですが、これこそが誤りです。

乳首への接触が早過ぎるのです。まずは、腰や背中、首筋や肩など、乳首から離れた部位から徐々に乳首に近づくように、優しく触れていくことが乳首の刺激に効果的です。乳首攻略への近道は、焦らずじっくりと外堀を埋めることです。

私の場合、乳首への最初の接触には最低でも20分以上時間をかけています。その結果、多くの女性は「こんなに乳首が気持ちいいとは知らなかった」と自分の性感に驚きます。乳首だけで絶叫する女性も珍しくありません。

しかし、現実では、多くの女性が男性に赤ちゃんのようにチュパチュパと吸いつかれるだけの幼稚な愛撫に遭遇します。

性感を高めることは期待できません。まずは、十分に時間をかけることが大切です。そうすれば、乳首の反応が格段に向上します。

乳首の最も敏感な部分は先端です。「そんなことは知っている」と言われるかもしれません。しかし、乳首は先端、側面、そして先端と側面の境界部分の3つの部分で構成されており、感度は側面、境界部分、先端の順に高いことをご存知でしょうか?この基本的な知識がなければ、乳首愛撫の基本である先端への集中的な愛撫もうまく行えません。

愛撫の基本は摩擦、振動、圧迫の3種類です。さらに、様子を見ながら適度な「痛み」を感じる皮膚刺激として摘む、引っ張る、捻るなどを織り交ぜることで、潜在能力を引き出すポイントとなります。

太ももの愛撫

太ももへの愛撫が行われると、女性器はすぐそこにあります。この性感帯は非常に重要であり、適切な戦略に基づく的確な愛撫が望まれます。

ただし、太ももは広くて曲面を持っているため、漠然とした愛撫になりがちです。隅々まで繊細な刺激を行うことを心がけましょう。

脚の付け根や女性器に近いゾーンでは、徹底的かつ丹念な愛撫が求められます。これにより、後のクリトリスの感度が大きく向上します。

興奮し始めた女性に効果的なテクニックは、スクラッチ愛撫法と呼ばれるものです。スクラッチは「引っ掻く」という意味で、その通り、女性の肌を軽く引っ掻くように愛撫する方法です。

この方法はとても簡単です。指先を立てて、5本の指が肌に垂直になるように愛撫します。スクラッチ愛撫法には、表皮へのスクラッチと筋肉へのスクラッチの2種類があります。前者は蚊に刺された跡を掻く時の強さで行い、後者は指先が筋肉組織に入り込むような感覚で行います。どちらも5本の指を立てたまま、ゆっくりと引っ掻きます。

一般的にはあまり知られていない愛撫法かもしれません。「本当に効果があるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

しかし、さまざまな部位の愛撫で性感が高まり、官能モードに入った女性の身体は、「適度な痛み」を快感に変えることができ、今まで経験したことのない刺激を感じることができます。特にM気質の強い女性には、さらに効果的です。

この愛撫法は、太い筋肉がある部分に効果的です。太もも以外にも、二の腕や背中などにも適用できます。

例えば、うなじにキスしながら二の腕をスクラッチしたり、対面座位で交接しながら腰から背中にかけてスクラッチするなど、複合愛撫のバリエーションとして使用することで効果がさらに高まります。

内もものギリギリゾーンの愛撫に話を戻しましょう。じらしのテクニックが重要な部分ですが、実際には、男性がじらしを意識していても、女性にとっては「じれったい」だけで中途半端な愛撫に終わってしまうことがよくあります。

これは、ポイントから数センチも離れたところを愛撫し、「今、じらしている!」と自己満足に陥っている男性が多いためです。

じらしの極意は、「あと3ミリの寸止め」です。本当に触れるか触れないかのギリギリまで攻め込むことで、女性の性感が高まります。クリトリスに進む前に、太ももをしっかりと愛撫しましょう。

クリトリスの愛撫

さあ、いよいよクリトリスです。クリトリスは絶頂のスイッチとも言われ、その愛撫法は重要です。
しかし、意外に思われるかもしれませんが、既婚男性の中でも、クリトリスの正確な位置を知らない方が少なくありません。

その理由の一つは、部屋の電気を消さないと恥ずかしいと感じる女性が多いためです。女性の気持ちも無視できませんが、このままでは良くないでしょう。

クリトリスを愛撫する際に最も重要なことは、一点集中攻撃です。真っ暗な部屋や布団をかぶっている状態では、いくら努力しても正確な位置を見つけることは難しいでしょう。愛撫ポイントがずれてしまうと、「あと少しでイケたのに」と感じたり、乱雑な愛撫で痛みを感じることもあり、愛を深めるはずのセックスがストレスの原因になってしまうことがあります。

一点集中攻撃を徹底するために、まずはクリトリスの皮をしっかりと剥くことが重要です。

クリトリスの愛撫が痛かったという経験がある女性は、皮を剥くことで痛みが増すのではと心配されるかもしれませんが、実際は逆です。

男性が正確な刺激ポイントが分からず、力が強くなってしまい、乱雑な愛撫になっているのが原因です。女性が痛みを感じないようにするためにも、クリトリスの皮を剥くことが重要であることを理解し、女性も協力してください。

さて、愛撫法についてですが、セックス初級者の男性にまず身につけてほしいのが、両手での愛撫です。男性は見栄を張りがちで、テクニックに自信がないにもかかわらず、上級者ぶって片手での愛撫を行いますが、デリケートで最も敏感なクリトリスには、そんなブラフは通用しません。

クリトリスに適切な刺激を与えるためには、スピード感と超ソフトタッチが必要です。これを実現するのが両手での愛撫です。

利き手の反対の手でクリトリスの皮をしっかり剥き、利き手の手根を女性の太ももに固定します。これにより、指先が直接クリトリスに触れ、手根が太ももに固定されることで、安定した刺激が与えられます。

この愛撫法のもう一つの利点は、クリトリスと女性の顔から反応を見ながら行うことができる姿勢とポジショニングが確保できることです。

上級者向けの片手での愛撫も、両手での愛撫をマスターし、指先が理想的な超ソフトタッチを覚えてからでも遅くはありません。

Gスポットの愛撫

Gスポットは非常に有名な膣内の性感帯ですが、一般的に知られている愛撫法は、驚くほど誤った情報が多いです。男性の好奇心と妄想から生まれた、飾り立てられた偽情報を一掃し、正しい愛撫法を習得しましょう。
まずは、Gスポットの見つけ方から始めましょう。

まず、女性が仰向けになり、手のひらを上に向けて人差し指と中指を、膣に平行にゆっくり挿入します。

同時に、もう片方の手で膣口を優しく広げて、慎重に進めてください。

指が根元まで入ったら、第二関節を直角に折り曲げて恥骨に指腹を押し当てます。この時、指腹が接触している部分が、Gスポットの目安になります。

つまり、恥骨方向に指を折り曲げなければ、指先はGスポットに触れないことになります。そのため、「ペニスでGスポットを刺激する体位」など、一般的に言われていることは実際には存在しません。

愛撫のポイントは、「圧迫」と「振動」です。指腹でGスポットを強く押してすぐに離す「オンオフ運動」を高速で繰り返し、「恥骨」に振動を与えるのです。具体的には、第二関節を軸にして、3~4cmの範囲で指先を振動させます。

AV男優の手の動きから、「膣内を指でかき出す」イメージを持っている男性が多いですが、それは完全に間違いです。

膣を傷つける可能性があるため、絶対に行ってはいけません。大事なのは、「恥骨への振動」です。

Gスポット愛撫は高度なテクニックです。だからこそ習得すれば、女性は間違いなく男性に魅了されるでしょう。

「セックスもトレーニングが必要」という言葉の意味を改めて考えてみましょう。

努力はセックスの成功に繋がります。最初は下手でも、下手に向き合って練習すればちゃんとうまくなります。

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