体位を変える目的とペニスの愛撫について

この記事では、体位とペニスの愛撫の仕方について主に考えてみたいと思います。
体位はとても重要です。重要であるが故に様々なバリエーションが発明されています。
一方で、何の目的で男性は体位を変更するのでしょうか?より気持ち良い体位を目指しているからではありますが、「より気持ち良い」とは、具体的にどういうことでしょうか?
また、章の後半では女性から男性の観点で、ペニスの愛撫についても考えてみたいと思います。

体位の変化は激しくて単調なセックスからの脱却

私たちはどれだけセックスに時間をかけてるでしょうか?健康な男性であれば、セックスを好んでいるはずです。セックスの挿入を嫌う男性は、考えられません。
しかしながら、一般的に男性が挿入に割く時間は、平均してたったの5分です。20分続ければ、「長持ち」とされている状況です。

これがジャンクセックスの悪影響と結論づけるのは簡単ですが、セックスの動機が「性欲だけ」である現状には憂慮せざるを得ません。
人にとって大切な愛情表現であるセックスが、多くの男女にとって「真に楽しむべきもの」でなくなっていることは残念です。

これは厳密に言うと、成人男性の大半は、ただ健康なだけで、セックスに成熟した男性とは言い難いです。それゆえに、女性から疎まれることがあるのです。

特に男性は年を重ねるほど、地位があがったり、年収が増えたりします。よく言えば自信がつくことがですが、悪く言えば横柄になる火種でもあります。

経営者や医者など、高い職能の仕事で富も名声も得たし知性もあるはずの男性が、「女性を強引にお金で買う・従わせる」ような行為でモラルを失っていく例はニュースでもみますし、残念ながら私の周りにもそのような方は存在します。

どんなに年を重ねても、どんなに偉くなってお金があっても、自分を見失わず謙虚にパートナーに接し、コミュニケーションもできてテクニックもあるというのは、なかなか希少なのかもしれません。ましてやセックスで男女が絡むとなおさらです。

スローセックスやオーガズムへの探求を通じて、心身が繋がる深い体験を得て、愛を深めるための性のスキルを磨きましょう。そして女性に安らぎを与え、丁寧に絶頂に導きましょう。

セックスを充実させるためには、本番行為が欠かせません。本番行為そのものが真に楽しく、心地良いものであることは最も重要です。
一方で「激しい動きがなくても、得られる快感がある」という知識も求められます。

男性の多くは、挿入した途端に「強烈なピストン動作」という誤った猛々しい男性らしさを見せがちですが、「挿入は、ペニスによる膣への愛撫」という根本をまずは把握しましょう。
お互いの体を交わすだけで、オーガズムを感じることができるようにもなります。

射精やオーガズムは、じっくりと「感じる」ことを楽しむ二人に贈られる、いわばご褒美のようなものです。大切に質を高めていきたいですね。

体位は挿入角度の追求のために増やす

様々な体位をこなせるようになることは、オーガズムを享受するために大切です。
とは言え、根本的な体位を身につけることができれば問題ありません。その上で、お互いの趣味嗜好に応じて、より様々な体位にもチャレンジしてみましょう。

スローセックスの極みは、やはり長い時間をかけた本番の性行為にあります。
私の経験上では、挿入から射精までに1〜2時間以上かかることが一般的です。誤解のないように言っておきますが、私がスローセックス支持者だからといって、わざわざ遠回りして2時間以上の時間をかけているわけではありません。非常に心地よく、反応をみながら行うセックスが楽しいので、思わず時間を忘れ、いつの間にか時間が経過しているのです。

主なポイントは、無理をしない、ゆるやかな腰の使い方です。定期的に腰の動きを休止し、会話を楽しむことも大切です。長い時間のセックスの魅力は、好きな異性と長くつながっていられることによる心の喜びだけでなく、心と体が快感を覚える時間を延ばすことにより、性的エネルギーが徐々に蓄えられていくことです。
長時間のセックスがもたらす快感は、5分や10分で終わってしまう短いセックスと比べ、最後のオーガズムの質が桁違いに異なります。長い時間を費やし、しっかり体をあたためれば、より良いオーガズムが味わうことができます。

少し話がそれますが、セックスの際のコンドームの使用についても定期的に議論されます。「やはり生の方が感覚がいいよね」というような感じで。私の意見では、雑なセックスでは低次元のオーガズムしか味わうことはできません。
自分以外にほかに悪いところはないかと、わずかなコンドームの膜の厚さが非難されるのです。
スローセックスによって、多種多様なオーガズムの表現と未知の快楽レベルを体感すれば、コンドームの使用に関しては問題がなくなるでしょう。そのため、自然に、「コンドームは正確に装着すべき」という基本が導かれるはずです。

それでは、本題にもどりましょう。普通のセックスを見ると、正常位・騎乗位・後背位など、シンプルな体位にとどまっていることが多いです。
好奇心から勝手に体位を変えていく男性は、女性から不評になりがちです。しかし、長期間セックスを楽しむ上で、男性がさまざまな体位に精通しておくことは大切です。
人間の持つ感性の豊かさを最大限に活かすことが、オーガズムを味わう秘訣です。そのためには、体位の選択肢も豊富であったほうが良いです。適切なタイミングで、適切な体位を展開できるようにしましょう。

間違って解釈しないでいただきたいのは、体位を変更する目的です。
男性はついいろいろな体位を試すことが相手のオーガズムにつながると思い込みがちですが、重要なのは「体勢を変える」ことそのものではありません。
一番目指したいのは、体勢を変えることではなく、「ペニスが触れる膣のポイント」を変化させることです。刺激するポイントや角度を変えることで、女性に多様な快感を味わわせることができます。

一般的にセックスは、ペニスと腟内の摩擦によるピストン運動と認識できますが、愛し合う男女のセックスの舞台は、単純な肌触りの感覚だけでは支配させません。
圧力をかけたり、振動を与えたり、時には抱き合って動かずに、ただ官能に従って身をゆだねるだけの状況でも、柔らかく深い快感が味わえるのです。
体位によってペニスの角度が僅かに違うだけで、刺激される箇所が移り変わり、膣内での快楽の質やそのレベルは刻々と変わります。

すべての愛撫や本番において、焦りすぎず、一度に全てを習得しようとしないことは重要です。

焦りが原因で途中で挫折し、本来可能なことさえ困難になってしまいます。
まずはコミュニケーションをとり、お互いの性癖や趣味嗜好を確認し、自分たちに適した愛撫や体位を選び、パートナーと一緒に快適な練習を重ねることに重きをおきましょう。
じっくりと練習していくことが肝心です。1つの体位を基本にして、次のバリエーションを増やしていくだけで、あっという間に10や20の違った体位を極めることができるでしょう。
そしてその頃には、角度を変えることで生じるオーガズムの微細な違いを味わう余裕が身についています。

セックスは本来、非常に神秘的で自由な「愛の表現」です。
それなのに、急いでピストン運動を開始する男性が多いのは残念なことです。女性の意見や希望こそが大切です。

「この体位はどう思う?気持ちいい?」
「次はどこを愛撫して欲しい?後ろから試してみる?」
「もし痛かったら教えてね。別の角度でも試してみたいし」

相手のリクエストに耳を傾け、一緒に体位を楽しむことが大切です。お互いに「これは良いね」「これは少し疲れるかも」「この体位には違った快感がある」と感じながら、オーガズムを味わう喜びを分かち合いましょう。
ぜひ、あなたとパートナーも、そんな幸せを感じてみてください。心からの喜びが続くことが、本質的に気持ち良いセックスやオーガズムの鍵なのです。
そのふたりにしかできない角度を追求してください。

フェラチオは技術ではなく愛情表現

ここまでの章では、男性から女性に対する愛撫が焦点でした。このパートでは女性から男性への愛撫についても考えてみたいと思います。
男性がキスをセックス前のリハーサルとして捉えるように、ペニスへの愛撫を挿入前のリハーサルと捉えている女性も少なくありません。
言い換えると、「あまりやりたくないけれど、流れ的にしなければならない」「彼がしてって言うからやむを得ず」という気持ちでフェラチオを行っている女性はたくさんいらっしゃいます。
ただ、その多くは、褒められたり何が正解がわからないのが原因です。
愛する男性のペニスを適切に扱うことができない女性は、以下の3つのタイプに大別されます。

1.はじめから意欲が薄い、消極的タイプ
2.意欲はあるものの方法が不明な、学習不足の消極的タイプ
3.意欲はあるがうまくいかない、認識違いの積極的タイプ

自分がどのタイプに近いかを考慮しながら、この章を読み進めてみてください。

タイプ1の女性たちは、「私は風俗嬢でもAV女優でもないから」と言います。ただ、充実したオーガズムを妨げるプライドは早めに捨てたほうがいいです。
タイプ2の女性は、適切なテクニックを身につければ大丈夫ですが、男性から優しくて素直なフィードバックをもらい、女性もそれを実践する必要があります。やはり、プライドは捨てて、お互いのためにベストを尽くす姿勢は大事かと思います。

さて、問題はタイプ3です。実はフェラチオに自信のある女性は大きな誤解をしています。それは、「男は早くイキたい生き物」と思い込んでいる上手な女性が多いということです。
セックス相手が若くて回復力のある男性なら、最初からフルスロットルな愛撫でも問題ないかもしれませんが、多くの男性の本音は、「ゆっくりイカせてほしい」です。マッサージに近い感覚です。

この点を誤解してはいけません。男性をイカせる技術を持っているのに、なぜ全てのテクニックを最初から全力で使ってはいけないのか?その理由は、セックスが始まってすぐに乳首とクリトリスを愛撫する男性がイケてないのと同じです。
ペニスへの愛撫では、男性が女性の身体を触れる時と同じく、「性感脳」を刺激することがとても大切です。ソフトな愛撫で心地よい快感を与えつつ、少しずつ質やレベルの違う快感をペニスに提供することで、性的エネルギーが徐々に上昇し、射精の瞬間には想像を超えるほどのオーガズムが訪れるのです。

男性の射精は、女性のオーガズムと違って、とても判別しやすいクライマックスです。けれども、目に見える射精現象だけを信じてはなりません。女性のオーガズムと同様に、目には見えにくいですが、男性の「イク」にも様々な快感のレベルがあるのです。
強烈な刺激による短期間での射精は、女性のオーガズムと同じで、結局は浅い快感にすぎません。男性もたくさん感じることで、さらに気持ち良くなります。これが現実です。

その上で、「女性から男性への愛撫」の基本を説明します。フェラチオで口が疲れるという意見がよく聞かれますが、これは、やり過ぎている可能性が高いです。
ペニスを一度に口に含んで激しいピストン動作を行うこと、愛する彼のために尽力するその姿勢は立派ですが、お互い無理をしないためにも修正は必要かもしれません。

ペニスへの愛撫には、首を上下に動かすだけでなく、舐める、吸う、唇で締める、舌や口内の粘膜で摩擦するなど、様々なオーラル技術が存在します。正確なテクニックを身につけましょう。

具体的なペニスへの愛撫方法

「ペニスへの愛撫」と聞くと、たちまちフェラチオを連想する女性が大半かもしれませんが、指を使ったテクニックも重要です。
男性から女性への愛撫でも繊細なタッチが逆に効果的であるように、女性から男性への愛撫でも、指先を活用することで繊細かつ技巧的なタッチを実現し、愛情を適切な方法で男性の心へ伝えることができます。

指を使ったテクニックの基本ももちろん、ソフトタッチの愛撫法です。かすかに触れるか触れないかの微妙なタッチ感覚に注意しながら、細部まで丁寧に愛撫しましょう。

ペニスへの優しい指のケアによって、男性は「あ、柔らかい刺激も心地いいんだ」と自覚することができます。
それは同時に、「私の体も同じように穏やかに愛してほしい」という願いでもあります。強引な愛撫に困っている女性は、自分のためにも、穏やかな指の技術を導入してみてください。

また、ドラッグストアで気軽に入手できるマッサージオイルをぜひ利用してください。
これにより、ペニス感度に適した最適な摩擦感が実現します。ローションは滑りすぎて後片付けも大変なため、お勧めしません。

続いて、オーラルテクニックについてですが、技術よりも、「女性から男性への愛情の表れ」と理解することが大切です。
技術依存の愛情表現には限りがありますが、それを克服するのが、愛情の深さです。
例えば、ペニスにやさしくキスをする行為は、物理的な刺激としては非常にソフトですが、「こんなに愛されているんだ」という喜びが、男性の心に届きます。
さらに、痛みを避けるフェラチオの基本は、技術だけでなく、「彼に苦痛を与えたくない」という女性の優しい配慮から始まることで、男性が感じる快感が自然と向上します。

適切なテクニックを習得して、愛する男性のペニスにたっぷりと愛情を注いであげてください。
女性の満足度と同様に、やはりペニスにおいてもやはり「どれだけ愛を感じたか」は重要なポイントです。オーガズムを目指す上で、技術よりも愛情が大事であることを忘れないでください。

女性が自分で身体を敏感にするコツ

当然ですが、女性が快感を感じるセックスを楽しむためには、敏感な身体であることが不可欠です。
女性の身体を感じやすい状態にするには、性感度の向上が求められますが、それには男性側のセックスに関する知識やスキルがとても重要です。

しかし、女性側も素敵な男性が現れるのをひたすら待っているだけでは時間がかかります。
女性をオーガズムへと導くのは男性の役割ですが、同時に男性は、敏感な女性に強く惹かれる生物です。そして、女性は自分で感受性を高める身体作りをすることができます。

そこで、感度をアップさせたい女性に日常生活で取り入れてほしい習慣が、腰を使った自慰です。

一般的なオナニーでは、手でクリトリスを触るのが一般的です。腰を使ったこの方法では、手を静止させ、代わりに腰を動かしてクリトリスを刺激します。
今回重要なのは腰の動きで、この動作は女性が騎乗位で腰を様々な方向に振る時に動く部分と同じです。腰を動かせば動かすほど新たな性エネルギーが生成されます。

この性エネルギーの増加により、刺激を快感へ変換する性感脳が活性化し、感じやすい体質へと進化していくのです。
実際に試してみる際のコツは、スローセックスを行う際の方法と同じく、オーガズムにこだわらず、ゆっくりと時間をかけて繊細な感覚を味わうことです。ディルドを用いても良いでしょう。

また、あごを少しだけ持ち上げ、鼻で大きく息を吸い込み、口から息を吐き出す時に、「あ〜ん」と意識して声を出してみてください。
心地よいセックスを想像し再現することで、性感脳が活性化されるのです。

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