ラブジュースの解説&脳で感じるセックスには言葉の愛情表現が重要

「ラブジュース」という言葉を聞くと、多くの人が性的興奮の指標として捉えがちですが、事実はもっと複雑です。
一般的に「ラブジュース」と呼ばれる膣分泌液は、医学的には「膣分泌液」と称され、その成分や分泌理由には多くの誤解があります。
この記事ではラブジュースの解説からはじめて、脳で感じるセックスのためにいかに言葉が大事であるか、それを経て行われるキスの作法について解説したいと思います。

膣分泌液の誤解を解く

多くの男性は女性が興奮しているかどうかを「濡れているかどうか」で判断することが多いですが、これは必ずしも正確ではありません。
実際には、前戯が下手でも濡れる女性がいれば、非常に感じていても濡れない女性もいます。
つまり、「濡れている=感じている」とは限らないのです。

かつては、膣分泌液はバルトリン腺から分泌される「バルトリン液」が主成分だとされていましたが、実際には膣壁からも分泌されることが明らかになっています。
また、この分泌液は単に気持ちが良いから出るわけではなく、無理やりの性行為の際にも自然に分泌されることがあります。
これは膣内の炎症を防ぐための自衛反応です。

愛情と膣分泌液の関係

愛情と膣分泌液の量には一定の関係があります。
愛する人との性行為では、脳がポジティブな刺激と興奮によって活性化され、膣分泌液の分泌が増えることが多いです。
これは、恋愛時に脳内で生成されるフェニルエチルアミン(PEA))というホルモンの作用によるものです。

膣分泌液を増やすためには、普段から水分を多く摂取することが重要です。
特に、ダイエット中の女性は食事量が減るため水分摂取も減少しがちですが、ミネラルウォーターを多く飲むことをお勧めします。
また、性行為中に膣が乾燥してしまった場合は、潤滑ゼリーを使用することも一つの方法です。

「ラブジュース」の量が多いからといって、それが直接的な愛情の表れとは限りません。ただ、精神的な愛情のバロメーターとして捉えることもできます。
しかし、その量に過度にこだわる必要はありません。
体質やその時の体調によっても変わるため、相手とのコミュニケーションを大切にすることが何よりも重要です。

セックスのマンネリ化とその解決策

「彼氏や彼女とのセックスが面白くない」と感じているカップルが、最近日本で増加しています。これは問題です。
その理由は明白で、常に同じパートナーと同じ環境で行う同じようなセックスは、マンネリ化して飽きるのは避けられません。
場合によっては、セックスレスに陥ったり、不倫のきっかけになることもあります。
しかし、「脳で感じるセックス」を適切に行えば、この問題はすぐに解決します。
セックスについて悩んでいる方もそうでない方も、次のことを覚えておいてください。
「セックスは、相手の体に触れる前から始まっています」

非日常的なセックスでドーパミンを分泌

快感は、「ドーパミン」という伝達ホルモンがA10神経(快感を感じる神経)を刺激することで脳内で生じます。
そして、人はこのドーパミンを分泌させるために様々な行動を取るようになっています。
例えば、空腹時。お腹が空いているときは、何かを食べようとしますよね。これは、食事によってドーパミンが分泌され、脳が快感を感じるために「食べる」という行動を取るからです。

これは基本的な例ですが、人は得られる快感が強ければ強いほど、それを得るために努力を惜しまない生き物です。恋愛も同様です。
強い快感を伴う恋愛に対しては、何を置いても、それを達成しようとします。

では、パートナーが同じでも新鮮なセックスを楽しむにはどうすればよいのでしょうか?
それは、セックスを行う空間に「非日常の演出」を加えるだけです。それによってお互いの脳が刺激されます。

非日常の空間に身を置くと、人は緊張します。
脳内では交感神経が優位になり、アドレナリンという心拍数や血圧を上げるホルモンが分泌され、外界から身を守るために戦闘態勢に入ります。
しかし、適度な緊張感がある方が、その後の緊張が解けた時の快楽はより大きくなります。

環境への適応とその後の喜びの落差が激しいほど、快楽ホルモン・ドーパミンの分泌は活発になり、快楽の度合いは深まります。
旅行先や、気分を変えてラブホテルでセックスをすると、思いがけない新鮮な喜びがあるでしょう。衣装をかえたり、普段使わない玩具をちょっとしたスパイスとして使うのも有効です。

相手の体に触れて触覚を刺激するだけでなく、視覚や聴覚、嗅覚など五感を総動員して、「非日常」を創り出し、ドーパミンの分泌を促してください。

「非日常」を演出することで、いかに人間特有の脳である「大脳新皮質」を刺激し、自律神経の働きを活発化させるか?
それだけで、セックスの快感は大きく異なるものになります。
いつも新鮮な気分でいることが、快感倍増の秘訣です。

重ねてですが、セックスは、相手の体に触れる前から始まっています。

脳で感じるセックスとは何か?

脳で感じるセックスとは、単に肉体を重ねる従来のセックスとは異なるものです。
これについて詳しく説明しましょう。
特に注目してほしいのは、「五感」に関することです。五感はもちろん、それぞれ独立して機能しているわけではありません。

セックスは、男女がお互いを見つめ合い、耳元で囁き合い、全身を愛撫し、舌を絡ませ、お互いの香りを感じる、という複数の行為で成立しています。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五つの感覚を駆使して、快感を増幅させていきます。
特に「相手の耳に囁く」という行為は、「脳で感じるセックス」を実践する上で重要な要素です。

私たちの脳は、言語や論理的思考を担当する「左脳」と、感覚的な思考を担当する「右脳」の二つの部分から成り立っています。
通常、セックスの際には論理的な左脳は邪魔になりがちで、感覚を重視した右脳が主に活動することが多いです。
しかし、人間らしさを象徴する左脳を活用する「脳で感じるセックス」を推奨しています。

私たちの左脳は、言葉を発したり、相手の言葉を解釈する能力を持っています。
そして、嬉しい言葉を聞くと、左脳がそれを捉えて集中力を増すアルファ波を発し、結果として脳の活動が活発になります。
つまり、「脳で感じるセックス」は、言葉によって左脳を刺激することから始まるのです。

「愛してる、本当に好きだよ……」という言葉を使って左脳を活性化させながらキスをすれば、感覚はさらに高まります!
多くの人は、セックス直前まで愛の言葉を交わすものの、キスを始めると行為に没頭し、左脳への刺激を忘れがちです。
これではキスやその後のセックスの快感も減少してしまいます。
もったいないと思いませんか?

セックス中の言葉の魔法

セックスをする場所ほど、愛の言葉を発するのに適した場所はないでしょう。
ベッドの上は、愛情が極限に達した二人が感情表現をするのにうってつけで、二人以外にその場を知っている人はいません。「脳で感じるセックス」で、二人だけの愛の世界を築き上げましょう。

「脳で感じるセックス」で使える「相手の左脳を刺激する言葉」は無限にあります。
女性からの言葉だけでも、
「もう、あなたしか考えられないわ」
「私だけを見て……」
「めちゃくちゃにして……」
「そのキス、最高!溶けそう」
「どこを愛撫されたい?」
「ずっとこの瞬間を待ってた……」
「ここが気持ちいいの……?」
「もうダメ、壊れちゃう!」
「あなたのが欲しいの」
どんな言葉でもいいのです。
「愛してる」「気持ちいい」「素敵」といったシンプルで飾りのない言葉でも、興奮は十分に伝わります。

特に、恥ずかしさや常識に囚われがちな女性は、感じたことを大げさに言葉にすることが大切です。
そうすることで、パートナーだけでなく、自分自身の快感も増していきます。
刺激的な言葉が左脳を活性化し、脳全体が快楽を楽しむモードに変わります。
ですから、躊躇せずに素直な感情を言葉にして、パートナーに伝えるべきです。
心からの言葉が、脳を深く刺激するのです。

囁きの効果

ここで、この「囁き」の効果を示す友人のエピソードを一つ紹介します。
その女性は30代前半で独身。結婚願望はあるものの、忙しい仕事のため男性との接触が少なく、セックスから遠ざかっていました。
そんな時、偶然出会った男性と意気投合し、何度かデートを重ねました。しかし長らく異性と接していなかったため、セックスに自信が持てず、相手をベッドに誘うことができませんでした。
でもある時、一緒にお酒を飲んだ際の男性の一言で、突然性欲が湧き上がり、その夜、二人は非常に心地よいセックスを体験しました。

聞くところによると、男性は女性の肩に手を置き、「好きだよ」と耳元で囁いただけのようでした。
普通に考えれば、何も特別なフレーズではありません。
しかし、その女性にとっては、その言葉が性欲を刺激し、ためらうことなく男性とのベッドインを実現させました。
この男性の言葉の効果は、脳科学や心理学的な視点からも理解できます。

直接言葉で伝えることの難しさ

特に男性は、DNAレベルで「セックスをしたい」「自分の遺伝子を残したい」という本能が組み込まれています。
セックスを目的として、女性にプレゼントを贈ったり、美味しい食事をご馳走したりするのです。
目標を達成するために、人間はできるだけ最短距離を選びがちです。
しかし、まだ親しくない女性に対して直接「セックスしよう」と言うのは難しいものです。
これは、直接的なアプローチが拒否されるリスクを無意識のうちに恐れているからです。
「傷つきたくない」という気持ちがあるのです。

そうしたリスクを恐れる人ほど、異性からの素直な愛の言葉に強く反応します。
人間は自分にないものを相手に求める生き物ですから、セックスを恐れる女性にとって、男性が耳元で囁いた言葉は、とても刺激的だったのです。もちろん、タイミングや場所も大事です。
これが「脳で感じるセックス」の極みです。
言葉は耳から入り、最終的には「脳」に影響を与えます。
「好き」と感じたら、それを言葉にしましょう。「メチャクチャにして」「私の裸、見てほしいの」もっと大胆な言葉も効果的です。
セックスに慣れている女性やいわゆる美人でも、突然の一言には無防備で、その効果は大きいものです。

キスは耳から始める

キスは、単なる唇と唇の接触以上のものです。
それは愛情の深い表現であり、感情の交流を促します。ここでは、「キスは耳から始まる」という新しい常識について、その理由と実践方法を探ります。

キスをただの行為としてではなく、愛の深い交わりとして捉えることが重要です。
セックスにおける前戯と同様に、キスにも前戯が必要です。
唇を重ねる前の優しいタッチや視線の交換が、感情を高め、より深い結びつきを生み出します。

キスをするとき、私たちの脳は「オキシトシン」というホルモンを分泌します。
このホルモンは、信頼と絆を深める作用があり、一度のキスで相手を強く記憶に残す効果があります。
オキシトシンの分泌を最大化するためには、肌と肌の接触が効果的です。

キスの技術を磨くことは、パートナーとの関係を深めるために非常に有効です。
キスが上手な人は、感情的なコミュニケーションも上手であることが多いです。
キスを通じて、相手の耳、鼻、頬、うなじなど、様々な部分に愛情を表現しましょう。

キスの前戯として、まずは相手の肩や背中にそっと手を触れ、目を見つめ合います。
次に、耳元に唇を近づけ、ほとんど触れない距離を保ちながら、ゆっくりと唇へと移動します。
この過程で、相手の鼻や首筋にも寄り道をすると、感情の盛り上がりが増します。

オキシトシンが十分に分泌されたところで、深く情熱的なキスを交わしましょう。
この時、唇だけでなく、舌を使ってさらに感覚を高めることができます。
また、一度唇を離して再び見つめ合うことで、非言語的なコミュニケーションを楽しむことができます。

以上の方法を取り入れることで、キスの質を格段に向上させ、パートナーとの絆を深めることができます。
愛情を込めたキスは、ただの肉体的な接触以上の、心を通わせる素晴らしい手段です。

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