脳で感じるセックスとオキシトシン

皆さんはセックスの際、挿入後どのくらいの時間愛し合うのが適切だと思いますか?
10分?15分?
そうですね、人によって違うでしょうが、大体そのくらいが普通かもしれません。
しかし、「脳で感じるセックス」を行う際の理想的な挿入後の時間は、最低でも30分、できれば1時間は愛し合うことをおすすめします。

挿入時間とオキシトシンの関係

男性のペニスが女性の性器に挿入されると、特に女性の脳内では「オキシトシン」という快感ホルモンが分泌されます。このオキシトシンは、セックスの相手を強く記憶に残し、二人の絆を深める効果があります。
さらに、挿入する時間が長ければ長いほど、または性器が接触している時間が長ければ、オキシトシンの分泌量は増えます。
これは、「オキシトシン」が女性が出産する際にも、脳内だけでなく子宮内でも大量に分泌されるホルモンであるためです。
出産とセックスは異なるものですが、長時間挿入を続けることで、オキシトシンの分泌が持続し、女性の快感やその快感が脳の記憶中枢に刻まれる強度や深さが増します。
つまり、「長く挿入している」ことは「長く愛し合っている」と同じ意味です。

スローピストンの実践方法

「でも、そんなに長時間持たないし……」と考える男性もいるでしょう。
そんな男性におすすめなのが、「脳で感じるセックス」に不可欠なピストン運動、「スローピストン」です。
多くの男性は、挿入後に腰を前後に動かす際、激しく動かすほど女性が喜ぶと思いがちですが、それは誤解です。
食事の際にも、美味しい料理を急いで食べるのではなく、ゆっくりと噛みしめながら味わうように、その方が味を楽しめ、過食せずに健康的です。これと同じ原理です。
激しいピストンではなく、「挿入するだけ」で十分です。

多くの男性が誤解しているのは、激しくピストンすればするほど女性が興奮するということですが、それは全くの誤りです。
ただ挿入しているだけで、お互いに刺激を感じ、動かざるを得なくなるでしょう。その時が来たら、腰を動かし始めてください。
それもゆっくりと、浅く、丁寧に。亀頭が入ったり出たりする程度の浅さで、その後ゆっくりと深く挿入し、微細な振動で弱い刺激を与えます。
動きを激しくしたくなるかもしれませんが、ここは我慢。イキそうになったら、動きを止めてください。
この時、女性の脳内や子宮からは、オキシトシンが溢れるほど分泌されます。
スローピストンを実践し、最低でも30分続けてみてください。
単調に感じるかもしれませんが、じっくりと時間をかけた腰の動きが重要です。
しばらくスローピストンを続けると、女性の脳はオキシトシンの影響でパートナーをこれまで以上に愛おしく感じるはずです。
その状態になって初めて、存分に腰を動かしてください。
より快感を感じたい時は、弱い刺激をじわじわと続けることが肝心です。遠回りに感じるかもしれませんが、一度試してみてください。
「すごい」「壊れそう」「私の中に入ってる」……。
交わり合いながら、言葉のコミュニケーションでも脳を刺激することも忘れずにすれば、驚くほど燃え上がるパートナーと自分自身を発見できるでしょう。

セックスにおける脳の役割と快感の理解

セックスは単なる身体的な行為ではなく、脳が大きく関与しています。特に女性においては、膣内のピストン運動とクリトリスの同時愛撫によって、脳が刺激され、全体的な快感を感じることができます。
ゆっくりとしたピストン運動から始まり、徐々に激しい動きへと移行することで、二人の愛が深まります。

多くの女性が「膣で感じない」と感じることがありますが、これは膣内全体に感覚があるわけではないためです。実際に感覚があるのは膣の入口近くの約3分の1で、その奥は感覚がない地帯です。
しかし、膣内でオーガズムを感じる女性は存在します。これは、セックスが「脳」で感じるものであり、膣内でのオーガズムも脳が快感を得ているからです。

愛と結びついたセックスの重要性

セックスの快感は、「自分と相手が繋がっている」という喜びを脳が感じることから生まれます。挿入の瞬間に感じる興奮や感動、そして二人が一体になっていることへの愛おしい気持ちが、快感を与えるのです。
他人の体の一部が自分の中に入るのは、セックス以外では考えられないことであり、これが可能なのは脳が「愛」を感じているからです。

快感を高める方法

さらに快感を高める方法として、前述のとおりですがピストン運動と同時にクリトリスを愛撫することが効果的です。クリトリスは快感を感じるために特化した場所であり、この組み合わせは最高のセックスを提供します。
また、挿入前にバイブを使用し、同時にクリトリスを舌で愛撫する方法もあります。これにより、男女ともに快感が頂点に達することがあり、「失神」することも。これは性中枢神経が活性化し、他の神経が一時的に機能しなくなるためですが、健康な人にとっては身体に害はありません。

深い快感を味わえたら、それ以上のセックスはないでしょう。愛のあるセックスを望むなら、「失神」を目指すのも一つの方法です。

オキシトシン分泌と体位の関係性

スローピストンにおける挿入時のオキシトシン分泌について説明しました。このホルモンが放出されることで、二人の愛の絆が深まることを理解していただけたと思います。
しかし、「挿入」と一言で言っても、その方法、すなわち「体位」は人それぞれ異なります。正常位、側位、バック、騎乗位、座位、立位と、基本的にはこの6つがありますが、そのバリエーションは果てしなく広がっています。

オキシトシンを効果的に分泌させる体位

実際、女性がオキシトシンをより多く分泌する体位とそうでない体位が存在します。では、オキシトシンを最も効果的に分泌させる体位は何でしょうか?
多くの体位の中で最も基本的なのは、やはり正常位です。皆さんの中には、「実は私、正常位しか経験がないんです」という方もいるかもしれません。しかし、それだけではオキシトシンの分泌は不十分です。
さらに、スローピストンを行う際にも、同じ体位だけでは動きが単調になり、オキシトシンの分泌が妨げられがちです。そのため、一度のセックスで様々な体位での挿入を試みることが重要です。これにより、単調なピストン運動に変化を加え、結果的に二人の絆を深めることにつながります。

体位の変化とその効果

例えば、挿入をバック、いわゆる後背位から始めてみてはどうでしょう。この体位はフェラチオと同様に、男性の支配欲を刺激し、テストステロンの大量分泌を促す効果があります。
次に女性が寝返りをうって正常位に移行します。この際、女性は男性に自身の体を完全に委ねることがポイントです。彼の背中に手を絡めたり、彼の腰を足で挟むことで、彼の支配欲をさらに満たすことができます。
バックの際に隠れていた乳房が露わになることで、男性の視覚を強く刺激します。
騎乗位も推奨されます。自分でパートナーのペニスを掴み、自らの膣内に導くことができます。男性は完全に受け身となり、女性のペースでスローピストンを楽しむことが可能です。
騎乗位のもう一つのメリットは、女性が自らの腰使いでクリトリスへの刺激を調節できることです。長く挿入を楽しみたいからこそ、騎乗位もタイミングよく取り入れていきたいものです。

いきなり正常位から始めるよりも、段階的に進める方が脳内の快楽ホルモンの分泌が活発になります。正常位を常とするなら、イレギュラーににバックや騎乗位などを混ぜるわけです。
最後には起き上がり、対面座位に移行します。二人の体の密着度が最も高いこの体位で、ドーパミンやオキシトシンなどの快楽ホルモンが溢れ出します。
膣とペニス、乳房や唇、そしてクリトリスと股間 – 対面座位ほど接触面の多い体位はありません。これは「究極の愛を育む体位」と言っても過言ではありません。
二人が一体となり、顔を見つめ合いながらスローピストンを行い、愛の言葉を囁き、キスを交わしましょう。
やがて二人はオーガズムに達し、その時、脳内の媚薬の分泌も最高潮に達します。
「脳で感じるセックス」は、日常と非日常を織り交ぜることで情熱を燃やすのです。最近流行のソフトSMも、非日常の一形態として、時に試してみる価値があるかもしれません。

Gスポットとは何か?

「Gスポット」という用語は広く知られていますが、その正確な意味を理解している人は意外と少ないかもしれません。
「一体Gスポットとは何か?」と尋ねられた場合、多くの人が正確に位置を説明できないでしょう。
この記事では、Gスポットについて詳しく解説します。

Gスポットは約50年前にドイツの性科学者が発見した、女性の膣内で最も感度が高い部位です。
恥骨の直下、膣壁の前方上部にある小さなエリアで、膣に中指を挿入し第2関節を曲げた位置に通常見られます。
この部位は直径が一円玉ほどの小ささですが、日本のある大学教授の研究により、この限られた範囲に感覚神経が集中していることが明らかになりました。
そのため、非常に敏感なのです。

Gスポットの探し方と刺激の方法

Gスポットの探し方については、先に述べた通り、膣内に中指を挿入し第2関節を曲げるところです。
仰向けになり、膝を立てて膣内に中指を挿入しながら少し曲げていくと、第2関節のあたりで指の腹がざらついた部分に触れるのがGスポットです。
クリトリスのような直接的な刺激とは異なり、膣全体に徐々に広がる快感を感じることができるので、ぜひ試してみてください。

Gスポットの誤解と実際

Gスポットは単に強く刺激すれば快感が得られるわけではありません。
AVビデオなどで見られるような無差別な刺激は、実際には女性に快感をもたらすとは限らないという誤解が広がっています。
実際、ある有名女性誌が2006年に行った調査によると、日本の女性の約30%しかGスポットの愛撫でオーガズムを経験していないと報告されています。
なぜ全ての女性がこの部位でオーガズムを感じることができないのでしょうか?
それは、Gスポットの近くに尿道が通っており、刺激すると膀胱も同時に刺激され、快感よりも先に尿意を感じてしまうからです。
セックスは心理的な要素も大きく影響するため、羞恥心が強い女性はオーガズムを感じにくくなります。
したがって、Gスポットで快感を得るためには、パートナーとの信頼関係を築くことが重要です。
言い換えれば、互いに心を開いて自然体でいられる関係が必要です。
ただ単に激しく刺激するのではなく、精神的な絆があることが、Gスポットでの感覚を引き出す鍵となります。

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