SMにおける信頼と依存、安全に楽しむためのガイド

多くの愛好者がいるSMの世界は、「アブノーマル」とされる性的嗜好の中で最も一般的なものの一つです。「痛い、苦しい、怖い」というイメージがつきまとうSMですが、身体的な損傷を伴うものだけがSMではありません。むしろ、SMの醍醐味は精神的な側面にあります。

SMとは何か

SMとは、S=サディズム(加虐)、M=マゾヒズム(被虐)という倒錯した関係を指しますが、精神医学的にはSもMも同一視されています。Sの語源は『悪徳の栄え』や『ソドム百二十日』などの著名な文学作品を残したフランスの侯爵、マルキ・ド・サドに由来します。彼はフランス革命期の人物で、加虐趣味が注目されがちですが、実際には被虐趣味も同様に持っていたとされています。

Mの語源は『毛皮を着たヴィーナス』で被虐嗜好を描いた19世紀オーストリアの小説家、ザッヘル・マゾッホに由来します。

SMの歴史と起源

SMの歴史は18世紀ヨーロッパの貴族婦人たちが開いたサロン文化に起源があります。婦人たちは、自宅でお茶会や音楽会などを開き、「サロン」と称した小さな社交界を作りました。サロンに一流の文化人を招くことが貴婦人たちのステータスでした。もちろん、貴族や文化人以外はサロンに入ることができませんでした。

そのようなサロンの中には、仮面をつけて身分や身元を明かさずに性的な行為を楽しむ「秘密倶楽部」のようなものも生まれました。サロンとは「同じ趣味の人たちの集まり」であり、ヨーロッパの知識階級の同じ性的嗜好を持つ人たちの集まりがSMの始まりとされています。

精神的な側面の重要性

ここから、SMには精神的な側面が重要であることがわかります。仮面をつけていても、サロンには「招かれた客」しか出入りできないため、相手が誰かは皆わかっていました。しかし、そこで「違うキャラクターになりきって」「普段とは違うことを違う相手と」楽しむことに意味があったのです。

なりきるためには、心と頭をコントロールする必要があります。その精神のコントロールこそが本来のSMです。「支配する」「支配される」という関係性をどれだけ完璧に築けるかにSMの楽しみがあります。「支配される」ということは「相手を信頼しきる」ということです。「支配する」ということは「相手のすべてに責任を持つ」ということです。

SMの楽しみ方

このように、SMの世界は非常に奥深いものですが、ここでは簡単に楽しめるSMについて学んでいきましょう。最近では、アダルトビデオでも「痴女もの」が大流行し、責められることが好きな男性も多いようですが、女性はやはり、あなたに嬲られたいと思っています。もっとたくさん責めて欲しいと思っています。

責め上手は愛され上手です。頑張っていきましょう。

SMに誘う際に相手を怖がらせない方法

SMは「痛い」「苦しい」「怖い」といったイメージがつきまとうため、「ちょっとSMをやってみたいんだけど」と直接的に誘うと、相手を怖がらせてしまうかもしれません。SMに誘うと「この人はSなんだ」と女性の頭の中で自動的に判断されてしまうこともあります。そこで、少しだけSMの歴史について触れておくと良いでしょう。

具体的な提案をする

良い雰囲気になったら、「今日は少し手を縛ってもいい?」「目隠しをしてもいい?」と具体的に試したいことを伝える方が良いと思います。「SMがしたい」と抽象的に言われると、女性は「何をされるんだろう。叩かれるのかしら。切られるのかしら。熱いのかしら」と不安になり、マイナスなイメージが重なって拒否してしまうかもしれません。

女性の傾向を理解する

多くの女性は、セックスの際に大好きな相手に拘束されたり束縛されたりすることを好む傾向があります。実際には女王様のような存在はほとんどいないと思って良いでしょう。受け入れる側である女性は、Mっ気が強いのかもしれませんね。

最初はSとして誘う

あなたが彼女を脅かすような誘い方をしなければ、比較的容易に彼女に責めさせてもらえるでしょう。「でも、僕はMなんだけどなぁ」と思うあなたも、まずはSとして彼女を誘ってみてください。十分に楽しみ方がわかってから「今度は僕を」と言った方が自然な流れでしょう。いきなり「僕を責めて女王様」と言っても、ほとんどの女性は引いてしまうと思います。

スムーズな誘い方のポイント

具体的に何をするかを伝えること、最初はあなたが責め手になること、この二つにポイントを絞れば、スムーズに彼女を誘うことができます。女性は気持ちよくしてもらうのが大好きなのですから。

SMの多様な世界

緊縛やろうそく、言葉責めなど、SMにはさまざまな種類があります。SMと聞いて最初に思い浮かぶのは「縄」ではないでしょうか。『花と蛇』のような有名なSM映画でも、縛りは多く使われています。特に日本人は手先が器用で、緊縛が得意とされ、海外では「アート」として高く評価されています。

緊縛の危険性と専門性

雑誌やマニュアル本で亀甲縛りや股縄、吊りなどの縛り方が簡単に説明されていますが、決して真似しないでください。縛りは本来、危険と隣り合わせの行為です。縛りにはそれを専門とし、愛好家を喜ばせたりショーを行ったりする「縄師」という職業も存在します。彼らは何年も師匠にあたる先生について学んだプロです。だからこそできることであり、素人がマニュアル本を読んで実践するのは避けるべきです。

緊縛のリスクと注意点

緊縛は長時間同じ姿勢でいることになるため、正座をしたときのような「痺れ」が生じます。これを放置すると神経を損傷する可能性があるので注意が必要です。しかし、可愛い彼女を拘束したいという欲求もあるでしょう。SMで重要なのは「なりきること」です。拘束は専門的な形でなくても、専用の麻縄や綿ロープを使わなくても良いと思います。

心の拘束と雰囲気作り

本当に拘束するのは体ではなく心です。あなたが彼女をうまく支配し、「どんなに気持ちよくてもこの手を放したらダメだよ」と言って、彼女の頭の上で両手を組ませるだけで緊縛は成立します。浴衣の帯やタオル、ネクタイ、量販店やネットで購入可能な「ふわふわ手錠」などで簡単に手を縛ることができます。

大切なのは思い込みと雰囲気です。彼女に「私はこの人に拘束されている」と思わせることが緊縛なのです。なお、ビニール紐は体に食い込み、痛みや痕が残りやすく危険ですので絶対に使用しないでください。ガムテープも肌の弱い女性にはかぶれの原因となるので避けましょう。

ろうそく責めのイメージと実際

白い肌に赤い蠟を垂らす、苦痛にゆがむ顔でのたうつ女性の姿。SMにおける蠟燭責めのイメージはこんなところでしょう。しかし、あの蠟燭は実はSM専用の「低温蠟燭」で、実際にはあまり熱くありません。蠟燭責めもイメージです。責められる側は「こんな熱いものを垂らされて私、変態だわ」と恥ずかしい気持ちに自ら興奮し、責める側は視覚的に「熱い、熱い」とのたうつ女性に興奮する仕組みです。

言葉責めの楽しみ方

低温蠟燭は比較的簡単にアダルトグッズ専用のネット販売などで手に入りますが、使用後に体についた蠟をはがすのはかなりの手間です。女性が最も好きなセックスの楽しみ方の一つです。ここは、可愛い彼女の羞恥心を煽ってみましょう。あなたは彼女が恥ずかしがるだろうな、嫌がるだろうなと思うことを彼女に「言って」と命じましょう。この場合は甘えたお願いではなく「命令」です。しかし、本格的なSMの主従関係を結ぶわけではないので、強い口調や汚い言葉遣いは避けましょう。女性はあくまで「王子様に虜にされて嬲られる私」を演じたいのです。お分かりですよね?

SMにおける言葉責めの楽しみ方

女の子が無理をせず、SMとしてしっかり楽しめる言葉責めの例をいくつか挙げてみましょう。

言葉責めの例

「こんなに濡れてるね。どうしてこうなっちゃったの?教えてごらん」
喘いだり、自分が気持ちいいということを伝えるのが苦手な女の子は多いものです。この機会にぜひ、彼女に思いっきり喘いでもらいましょう。

「ここは何ていうの?何が欲しいの?ちゃんと言ってくれないとわからないよ」
性器の名称を言わせてみましょう。性器そのものの名前を口にすることに抵抗を持つ女の子は多いものです。普段は口にしない言葉を言わされている自分に彼女の興奮は高まるばかりです。でも、どうしても言えない子もたくさんいます。そんな場合はあなたの方で「ほらオマ○コがこんなに濡れてるよ。チ○ポが欲しいんだね」などと、アシストしてあげる優しさが必要となってきます。

「どこをどうして欲しいの?ちゃんと言えたら、ご褒美にしてあげるよ」

「君は、誰のものか言ってごらん」

スパンキングと放置プレイ

このような言葉は、比較的相手を選ばず、万人に好まれます。失敗のないように、ここでも「なりきり、脳内セックス」が重要になってきます。これは、普段から「キスマークをつけて欲しい」「噛んで欲しい」などという女の子には適しています。これこそいわゆる「たたく」という行為です。一般的には、挿入や前戯の最中にお尻を手で「パチンパチン」とたたくことが多いようです。

より被虐嗜好の強い彼女は「ビンタ」をしてくれと言ってくることがあります。顔をたたかれるということは、被虐嗜好の人たちには「相手に支配されているということを強く感じる」ものなのです。ある種の人たちにとって、支配されることは信頼感、安心感を伴うもので、安らげることなのですよ。

スパンキングの注意点

しかし、スパンキングは好みが分かれますので、最初はバックでしているときなどに、音だけ大きく響くように彼女のお尻を手のひらで「パチン」とたたいてみましょうか。その反応を見て、大きく音を立ててみたり、強くしてみたり、指でなぞってみたりしましょう。

男の子の力は強いのですから、あくまでも「音が出る」ことを目的にスパンキングを行ってください。その際「こんなに濡らして悪い子だな」「本当にいやらしい子だ」などと、言葉責めも同時に行うと効果的でしょう。

放置プレイの魅力

M度の強い女の子に適しています。Mの人は、ただ苛められるのが好きだと思っているようだったら、あなたは、まだまだです。Mというのは俗に「満足のM」などと言われています。彼女らは何事につけ「かまわれること」「常に相手に意識してもらうこと」を望みます。

そんな彼女らにとって、最大の制裁であり、最高に被虐なこととは「大好きな相手に無視されること」なのです。裸にした彼女と同じ部屋にいながら、彼女の存在をしばらく「まったくないもの」として扱ってください。その際、可能であれば「ふわふわ手錠」での拘束や「遠隔リモコン付きのローター」を装着しておいたりすると、より楽しめます。

放置(無視)されることでM度の強い彼女は「私は、こんな恥ずかしい思いをしているのに!相手にされていないのに!それなのに、この人が欲しくてたまらない。こんなひどい思いをさせられているのに、どうしようもないほどあの人が欲しい」と思います。

あなたを迎え入れる準備は十分すぎるほど整っていることでしょう。放置プレイを終えたあとは、優しく、激しく、いつもよりもっとずっと愛してあげてください。

羞恥心と快感の関係

羞恥心と快感が密接に結びついていることをご存知でしょうか。多くの人々は、自分たちのプライベートな瞬間を他人に見られることで特別な興奮を感じます。これは、羞恥心が快感を引き起こす要因となるためです。

相手を恥ずかしがらせることの効果

「放っておいてごめんね。でも、とっても可愛かったよ。本当は見ていたよ」と伝えることで、彼女はあなたに夢中になるかもしれません。精神的に最も性的興奮を感じる方法は「相手を恥ずかしがらせること」です。

鏡を使ったプレイのすすめ

まずは、鏡の前でセックスをして、自分の姿を彼女に見せることから始めましょう。性器を鏡に映して見せるのも良いでしょう。また、オナニーをさせることも、女性にとっては非常に恥ずかしいことです。自分でしていることを認めたがらない潔癖な女性には、強制オナニーが効果的な刺激になります。

羞恥心が快感を呼び起こす理由

M度の強い女性は、恥ずかしいと思えば思うほど感じてしまうものです。これこそ「脳が感じている」と言えます。通常の思考では、恥ずかしいことが快感になることはありません。「大好きな人にこんな恥ずかしい姿を」と自分を追い詰める感覚が快感を呼び起こすのです。

「見られること」と「観られること」の違い

羞恥を感じることが、あなたと彼女の間で強い刺激になったとします。それは、二人の「好み」だったのです。刺激はさらなる刺激を求めますね。
もう一段階上を考えてみましょう。「見られること」が「観られること」に変わったら、それはより大きな快感に変わるかもしれません。たった一人の大好きなあなたに「見られる」ことでも、こんなに恥ずかしいのに、それを大勢の他人に、まるで見世物のように「観られる」。

ディープな羞恥プレイの注意点

「観られている」自分を大好きなあなたが「見ている」。そう感じることで、羞恥という快感が彼女の中でさらに大きくなる可能性があります。しかし、マンガやゲームの世界で見られるSMの羞恥プレイのように、街中を首輪をつけて歩くとか、全裸にトレンチコートを着て、男性に裸を見せるといった行為を簡単に行うべきではありません。そういったディープな行為は、羞恥が本当に彼女にとって快感であると明確にわかってから、あなたも同意し、彼女の安全を確保した上で行うべきです。

頭脳派の彼女に適した羞恥プレイ

羞恥プレイは頭脳派の彼女に適した楽しみ方です。自分に向けられているあなた(あるいは誰か)の視線を通して、完全に自分を客観視できる「冷静さ」が興奮を呼ぶ理由です。自分を客観視できる冷静さと性的興奮に溺れる生身の自分を同時に感知する能力は、誰しもが持っているものではありません。SMを好む女性に理知的な人が多いのは、こういった「頭脳戦」が多分に含まれているからなのでしょう。

ネット社会での羞恥プレイ

ネット社会の現代ならではの羞恥プレイの一つに画像投稿があります。彼女の裸や恥ずかしい姿をブログや同じ楽しみを共有するサイトなどにアップし、晒す。こういった楽しみ方をしているカップルは少なくありません。
自分たちの愛の日々を他の人たちに見せつけたいという思いもあるでしょう。自分の自慢の恋人を見せびらかしたいという気持ちもあるでしょう。それぞれの思いで画像は投稿されています。

感覚を覚えているということ

感覚を覚えている、ということです。Mっ気の強い彼女であれば、世界中の誰に見られているかわからない自分の姿をネットに公開することは非常に強い刺激となります。あなたにとっても「自分の彼女が晒されている」「自分たちが晒されている」という状況が被虐心を刺激し、興奮を呼び起こしているのです。
このように考えると、SもMも根本は同じであるという説が正しいように思えてきます。

プライバシーと秘密の重要性

ただし、こうした画像のほとんどは「顔」や「著しい身体的特徴」などを消す処理が施されており、個人が特定されないように作られています。いわば、ふたりだけの秘密といったところです。

同意の重要性とマナー

いくら画像処理をしたとしても、相手の許可なく公開することは厳禁です。画像の投稿は、相手の同意がなければ、単なる「犯罪」や「嫌がらせ」に過ぎません。どうか、マナーをしっかり守ってください。
セックスはふたりで楽しむものです。ひとりよがりの楽しみに愛はありません。

SMを行う際の注意事項

演じ切ること

SMとは「脳内セックス」のことです。どれだけ演じ切れるかが成功の鍵です。途中で現実に戻ってはいけません。今日は少しSMを試してみようと思ったら、その日は一日中、あなたが支配者で、彼女が被支配者として過ごしてみてください。
先に述べたように、SMは知識階級が生み出したものです。アダルトビデオやゲームのような乱暴で陰惨なものではありません。ですから、SMの日はあなたも彼女も紳士と淑女になってください。嫌な言葉や粗野な態度は避け、丁寧で優しい態度を心がけましょう。

ベッドに入ったら、あなたは一変し、冷酷に彼女を突き放し、彼女の最も感じる部分を責め立てます。このとき、彼女が泣いても許しません。快楽という鎖で彼女の心も体も縛りつけて「あなたのもの」にしてしまいましょう。

嫌がることは絶対にしないこと

SMを楽しむ上で最も大切なのはお互いの信頼関係です。自分がされて嫌なことは彼女にも絶対にしないようにしましょう。彼女が「痛い、苦しい、やめて」と少しでも言ったら、すぐにその行為をやめてください。そして、彼女が落ち着くまで抱きしめてあげましょう。

愛が感じられなければ、どんなことをしても楽しくありません。より深い愛を感じるために、女性は少し変わったプレイをしたいのです。もちろん、興味があるのも事実ですが、根底にあるのは「愛を感じたい」ということです。それを忘れないようにしましょう。

二次元の世界と混同しないこと

電気を使ったショック責め、乳首や性器にピアスを開ける、刺青を入れる、体に針を刺す、人前で露出する。アダルトビデオやゲームの世界では、このような行為が簡単に行われていますが、実際には、SM愛好家の中でも特に「ハードなプレイ」を好む人たちが行っていることで、一般的ではありません。身体改造なども、一部のマニアが行っていることです。

ディープなSMを行うためには、専門知識が必要です。素人が遊び半分でピアッシングをしたり、電流を流したりすることは命の危険を伴います。また、拘束したまま長時間にわたり彼女を責め続けると、身体的だけでなく精神的にも危険です。二次元の世界では過激で危険な描写が淡々とされていますが、それは現実には通用しません。相手には感情があり、痛みや苦しみを感じることを忘れないでください。

言葉責めや軽い拘束では物足りないと感じる二人は、ネットで「同好会」や「塾」を検索すると良いでしょう。必ず専門家のもとで知識を身につけてから、安全にSMを楽しんでください。

現代社会におけるM男性の増加

最近のSM業界では、M男性が増えていると業界関係者は言います。SMクラブと呼ばれる風俗店では、M女性の需要はほとんどなく、客の大半が「責められたい」と望む男性であることに驚かされます。大企業の社長や政治家など、極度の緊張を伴う職業の男性にはMが多いと言われていますが、現代の男性はそれほどストレスを抱えているのでしょうか。

アダルトビデオの影響

男性のM化には、アダルトビデオの影響もあります。アダルトビデオは、こちらが考えなくても、見どころを作ってくれます。「はい、ここでイキましょう」といったやり方に慣れている男性にとって、女性を喜ばせるために工夫を凝らし、汗をかいて努力するのは馬鹿げたことのようです。

SMクラブの一般化

さらに、2005年頃に、これまで「地下倶楽部」や「秘密倶楽部」として存在していたSMクラブやハプニング・バーが一般に浸透したことが、男性の「M発言」を加速させました。つまり、これまで隠さなければならなかった性癖さえも公にできる時代になったのです。

自称M男性の実態

しかし、自称M男性の多くは、ただの「風俗慣れ」した「やられたがりのマグロ」に過ぎません。どんなに強くなったとしても、最終的には男性に決めて欲しいのが女性の心理。それは、いつの時代も変わらないのです。

男性へのメッセージ

Mだ、Mだと言う前に、世の男性には、もう一度「女性を喜ばせる男としてのプライド」を取り戻して欲しいものです。

SMと依存の関係

信頼関係を基盤とするSM関係ですが、誤るとそれは「依存関係」に変わってしまいます。一般的なSM用語である「調教」は、観衆の前での浣腸や排泄、鞭打ち、緊縛などを通じて、相手の羞恥心を極限まで追い込み、それを快感に変えるプロセスを指します。人間は、苦痛や刺激を受け続けると適応規制により、それを与えた相手の言うことをある程度聞くようになります。度を越すと、暴力ですら愛情と誤解する防衛本能の一つです。そうなると、その関係は信頼関係ではなく、依存関係という現代の病理につながります。

共依存の罠

「愛情はないけれど」「大して好きではないけれど」と言いながら、別れないカップルがいます。その関係性を「情」と片付けるのは、少々安易でしょう。「共依存」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これは、相手との関係がなければ自分は存在しないと、その関係に強く囚われている状態を指します。こうした別れられない、離れられないカップルの多くは、この「共依存」関係にあると言えるでしょう。

「共依存」は、一見問題がないように思われがちですが、一度この関係に陥ると、お互いに自立することが難しくなり、ストレスを抱え込みます。対象者は「どうして離れられないのだろう」と思い詰め、精神的な病理に陥るという最悪の結果になります。一説には、現代人の4人に1人がうつ病だと言われています。ある精神科医によれば、現代の恋愛関係にあるカップルのほとんどは純粋な恋愛感情だけでなく、この「共依存」という関係にあるそうです。理由は、離婚率の増加による幼少期の愛情不足にあると言われています。

SMと共依存の危険性

SM関係も楽しめるうちは良いのですが、極度の共依存の関係に陥ると、予期せぬ事件を引き起こすこともあります。元グラビアアイドルがSMの主従関係にある男性を殺害した事件や、人肉をミキサーにかけたり、性器に電気ショックを与えたりといった、猟奇的な連続殺人で注目された北九州監禁殺人事件なども、SMによる「共依存」が生んだ悲惨な弊害です。

人の精神を支配することは容易ではありません。また、安易に行ってはいけないことです。深い世界に踏み込みたい方々には、どうか最後まで責任と秩序を持ち、お互いを尊重し合う姿勢が大事だと思います。

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